平成18-19年度科学研究費補助金萌芽研究
「ロシアの職業分類について」
課題番号:18653019

平成18-19年度科学研究費補助金萌芽研究
「ロシアの職業分類について」
課題番号:18653019
概要
ロシアには、職業分類表が2種類ある。ひとつは、国際分類表に対応した全ロシア雇用分類表(初版1994年)であり、もうひとつが、旧ソ連時代から分類の概念や方法を変更していない全ロシア労働者職業・職員職務・賃金表分類であった。市場経済化以降の統計の国際化に対応して、国勢調査等の統計のためにISCO-88にもとづいた国際分類表を受け入れ全ロシア雇用分類表が導入されたが、公共職業安定政策および実際の経済運営などで利用しているのは、旧ソ連より受け継いだ全ロシア労働者職業・職員職務・賃金表分類である。その特徴は、旧ソ連の計画経済時代に行われた突出した職業の専門化を反映し、過度に細分化された職業分類となっている点である。本研究は、ロシアの職業分類の国際標準化の課題,全ロシア労働者職業・職員職務・賃金分類の問題点を検討することを目的としている。
成果
・平成20年3月15日,一橋大学経済研究所特別コンファレンス「ロシアの経済発展と中長期的展望」(一橋大学国際企業戦略研究科6階講義室1)にて「ロシアの労働と職業の変容」と題する研究発表を行いました。この研究発表は,本研究の成果の一部です。
・堀江典生(2008)「変化するロシアの職業構造」『富大経済論集』第53巻第3号, pp.49-78 が発行されました。
・平成20年1月23日,平成19年度第5回富大経済論集研究会(富山大学経済学部7階中会議室)にて研究発表を行いました。論題は,「変化するロシアの職業構造」でした。この発表は,本研究の研究成果の一部です。