「日本海学」授業計画 |
10月2日 |
本講義のガイダンス 今村弘子(極東地域研究センター) |
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講義の進め方とレポートについて。 |
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日本海学 |
10月9日 |
日本海学事始め 丹保裕(富山県国際・日本海政策課) |
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日本海を取り巻く地域を環日本海地域と呼ぶ。この環日本海地域を一体的にとらえ、本地域の自然・環境・文化等を総合的に考察する日本海学。日本海学は富山県が推進しています。この地域の新しい見方を紹介します。 |
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日本海学 |
10月16日 |
東アジア諸国の経済的相互依存 古田俊吉(経済学部) |
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東アジア諸国は、今や欧米依存の発展から東アジア地域経済に依存した発展へと移行している。そこで、この授業では、東アジア諸国の、産業構造、貿易構造、相互の貿易構造を通して、経済的相互依存関係の動向をみる。 |
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日本海 |
10月23日 |
中国経済発展の光と影 今村弘子(極東地域研究センター) |
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1978年末の改革開放政策以来中国は高成長を続けており、いまや「世界の工場」であるとともに「世界の市場」ともなっている。その実態と高成長の原動力を考えるとともに、高成長の歪についても考える。 |
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日本海 |
10月30日 |
経済発展と農業−日中比較− 酒井富夫(経済学部) |
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農業の窓から、経済発展をみるとその全体像がみえてくる。持続的な経済発展にとって、農業部門はどのような役割を持ってきたのか。日本と中国を比較して考える。 |
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日本海 |
11月6日 |
中国の経済発展と日本経済への影響 馬駿(極東地域研究センター) |
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中国は1978年に始まった経済改革以来、一貫してGDP(国民総生産)が伸長を続けている。2006年、GDP成長率は10.7%となり、GDP総額はすでに世界で第4位となっている。一方、国民1人あたりGDPは2千ドル前後でしかなく、依然として世界第100位前後で下層に位置している。本講義では、以上の状況をふまえながら、企業と市場のレベルで中国経済の特徴を具体的に分析し、そのうえ、今後の中国経済がどのように進んでいくか、そして日本経済にどのような影響を与えるかについて議論していきたい。 |
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11月13日 |
北東アジアにおける中露国際経済連携の意義 堀江典生(極東地域研究センター) |
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中露地方間経済連携を歴史的に振り返り,環日本海経済圏構想の反省と動き出す中露地方間経済連携の現状の考察から、現在の中露地方間経済関係がなぜいま注目されているかについて講義を行う。 |
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日本海 |
11月20日 |
北朝鮮経済の現状 今村弘子(極東地域研究センター) |
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経済活動が極端に悪化している一方で核実験を行った北朝鮮の経済とはどのようになっているのか。北朝鮮経済の 実態となぜ経済が悪化したのかを解明し、展望を解説する。 |
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日本海 |
11月27日 |
環日本海の食と環境変遷 内山純蔵(地球研准教授) |
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「海の視点と山の視点:環日本海地域の景観の変遷」
日本海は、地中海や北海などとならんで、世界に数少ない温帯に属する内海である。このような内海の文化の構造は、どのように形成されてきたのだろうか。本講義では、環日本海における人間と環境の相互作用を、人びとによって作り変えられ、認識される環境=「景観」という新しい概念を紹介しながら、長期的な視点から見た歴史と将来への方向性を論じる。 |
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日本海 |
12月4日 |
富山湾・日本海の海洋環境と保全 油本幸夫(NPEC調査研究部長) |
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財団法人環日本海環境協力センター(NPEC)は、日本海・黄海の海洋環境を保全するため設立され、国際環境協力事業の実施やUNEPの提唱するNOWPAP(北西太平洋地域海行動計画)の地域活動センターとして活動している。海洋環境の保全の重要性と国際的な保全体制、及びNPECの国際環境協についての活動事例を報告する。 |
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日本海 |
12月11日 |
どう活かす:自然共生型社会にむけて |
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「中村浩二(金沢大学自然計測応用研究センター教授)
里山」は国土の約40%(北陸地方では,60-70%)を占め,農林業生産の場でとしてだけでなく,豊かな自然と長年培われてきた文化の場として重要である。しかし,いま里山は,深刻な過疎化や高齢化にさらされ,存続が危ぶまれている。本講義では,里山の意義,現状,問題点と今後の再活性化について,北陸地方を例に取りながら考える。
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日本海 |
12月18日 |
環日本海の持続可能性 鶫謙一(ウエールズ大学教授) |
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大連市における環境と経済が両立した持続可能な発展を実現するための自動車リサイクル技術を中核とした静脈産業の確立の事例を考察する。 |
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日本海 |
’8年1月8日 |
日本海と日本の雪氷について 川田邦夫(極東地域研究センター) |
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日本が大陸の東岸に接していた時代は寒冷な大陸性の気候であったが、日本海の形成と共に温暖な現在の気候になってきた。日本海は水の循環を通して日本の自然環境を造る大きな要素であり、その雪氷の動向を学ぶ。 |
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日本海 |
1月15・22日 |
北東アジア山岳域における自然環境と生物多様性 |
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和田直也(極東地域研究センター)
日本海の存在は、山の自然環境にも大きな影響を与えている。日本海を挟んで東西に位置している中国の長白山と 日本の立山における自然について紹介し、植物生態学の立場から地球温暖化の影響について考える。
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日本海 |
レポート課題「日本海学を考える」 A4 3〜5枚程度
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