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−反応物性化学分野−
反応物性化学講座の主題は、物質を原子分子の集合体として巨視的に理解することや、個々の微視的振る舞いを理解することである。前者が熱力学や反応論に対応し、後者が量子化学や分光学に対応する。しかし、集合体の振る舞いを理解するうえで、原子分子間の相互作用という微視的な視点も欠かせない。野崎は、有機化合物や金属錯体の光励起状態の物理学的性質や光電荷分離などの素反応速度について、分光法と量子化学計算を用 いた基礎研究を行っている。大澤は、分子レベルの視点と速度論的手法を用いて、触媒の活性発現機構の解明と新規触媒の開発を行っている。鈴木は、強度非平衡状態における溶液中の金属イオン・錯体・分子集合体の構造と反応性を、溶液化学とレーザー光化学の実験方法を用いて研究している。
職名・氏名 主要研究内容
教授・野崎 浩一 有機化合物や金属錯体の光物理化学を研究している。パルスレーザー光を分子に照射して、吸収や発光スペクトルの時 間変化を観測し、光励起状態の電子状態や光電荷分離過程の速度論的解析を行っている。また、発光性分子の発光量子収率、発光スペクトルなどの光物性の測定 を行い、高精度量子化学計算に基づくシミュレーション解析と合わせて、発光機構や発光状態の分子構造などの研究を行っている。
教授・柘植 清志 新規構造・機能をもつ金属錯体の研究を行っている。特に、発光性を示す錯体の合成と物性解析、酸化還元・pH・温度などの外部刺激に応答する錯体の合成と設計に関する研究を行っている。
准教授・大澤 力 不均一系触媒、特に光学活性物質の合成のためのエナンチオ面区別触媒、メタンなどの低級炭化水素を工業的に有用な物質に変換するための触媒について、触媒作用発現機構の解明、高活性・光線拓成を有する新規触媒の開発を行っている。
准教授・鈴木 炎 強度非平衡状態における溶液中の金属イオン・錯体・分子集合体の構造と反応性を、溶液化学とレーザー光化学の実験方法を用いて研究している。医学・薬学・光学的応用についても検討している。
准教授・大津 英揮 自然界の資源再生型エネルギー変換反応を志向した機能性金属錯体に関する研究を行っている。具体的には、二酸化炭素・酸素・窒素などの小分子新奇活性化法を開発するため、有機配位子や金属錯体の設計・合成を行い、様々な化学特性や反応機構の解明を行っている。
講師・岩村 宗高 光エネルギー変換や、光誘起電子移動反応などに関連する金属錯体の光励起ダイナミクスについて、主にレーザー分光法を用いて研究を行っている。
−合成有機化学分野−
有機化合物の物理化学的および生物化学的な特性は、炭素・炭素および炭素・ヘテロ原子間の結合で構築される化合物の分子構造およびその集合構造に支配される。合成有機化学分野は三つの講座で構成され、機能性有機分子(合成有機第一:有機化学)、天然物有機分子(同第二:天然物化学)および生体有機高分子(同第三:生体機能化学)を研究対象として、有機化合物の構造・反応性・物性を基盤に、新規分子の設計・新規合成法の開発・分子および分子集合体機能の解明と開拓を目的とした基礎研究を幅広く行っている。
職名・氏名 主要研究内容
教授・林 直人 有機機能性分子の合成と構造−物性相関の解明、有機分子結晶の構造、および極限環境における分子の動的挙動に関して、実験・理論両面から研究を行っている。
教授・井川 善也 核酸高分子RNAが高度な生体機能を発現する分子機構の解明と、その機構を設計指針とした新規なRNAの構造と機能の人工創製に関して研究を行っている。
准教授・宮澤 眞宏 均一系錯体触媒および有機アルミニウム試薬を用いた新規不斉反応の開発並びに、錯状立体制御法を基軸とする高度に官能基化された複雑な天然物の立体選択的合成を行っている。
講師・横山 初 複雑な立体化学、多くの不斉中心を有する生理活性天然物の全合成を目的とし、新規反応、新規合成法の開発研究を行っている。
講師・松村 茂祥 リボ核酸(RNA)の機能を合理的設計および進化工学の手法により人工的に創製することを通じて、その機能発現機構や生体高分子進化の基本原理を見出すことを目的に研究を行っている。また、マイクロ流体技術を用いた新たなRNA進化工学の開拓を目指した研究も行っている。
助教・吉野 惇郎 ホウ素を含有する有機機能性分子の構造、物性、反応性、およびそれらの間の相関について、有機合成手法、各種分光法、および理論計算を組み合わせて研究している。