B2101> 金属-EDTA錯体廃液の処理
二酸化チタン光触媒を用いる分解法は,太陽光があれば特別な装置・器具は必要としません。太陽光を用いて亜鉛-EDTA錯体を含む 実廃液を処理した結果をFig.1に示していますが,多少時間はかかるものの廃液中のTOC(全有機炭素)は着実に減少し,亜鉛も排水基準の許容限度以下まで除去することができました。
本法を本学科応用化学実験5で実施しているEDTA滴定による水の硬度測定により発生する廃液の原点処理に適用したところ,十分処理可能であることが実証されました。
本研究は,文部省科学研究費補助金の助成を受けて実施しました。
Fig.1 太陽光照射によるZn-EDTA錯体廃液中の亜鉛及びTOCの減少
【関連論文】
◇ 加賀谷重浩, 尾藤貴郎, 長谷川淳, 水環境学会誌, 22(6), 491-497 (1999).
◇ Shigehiro Kagaya, Yoshiro Bitoh, and Kiyoshi Hasegawa, Chem. Lett., 1997(2), 155-156.