つぶやき2005


こっ,これだっ! これが逆境だあああっ!

この夏「逆境ナイン」がついに映画化された(しかも「実写版」というからヤバい!)。なぜ今なのか不思議に思うが,もしかしたらこのタイミング,また私のためかもしれない。なにせ,この「逆境ナイン」があったからこそ,今の私があるといっても過言ではないのだから...。

実験も,生活も思うように行かない時期があった。見かねた1階下の若手助教授(当時,今は?)が,そっと私に手渡してくれたのが,「逆境ナイン」であった。凹みながら,自宅で休日に読んでみると...不思議と元気が出てきたことを覚えている。要所に出てくる「それはそれ,これはこれ」という,何とも自己中心的な考えは凹んでいるときにはとても便利である。逆境に立たされたときほど気合が大切であることはいうまでもない。逆境を脱したからといって驕り高ぶるとしっぺ返しを食う。これらを面白おかしく表現しているこの本は,私にやる気を取り戻させてくれた。その後,実験も生活も何とかうまくいきだした。「逆境ナイン」とめぐり合わせてくれた若手助教授に深く感謝している。

本は返却したが,webで調べたら新装版が最近出版されているようである。この機会に全巻購入し,凹んだ学生を見かけたら,そっと手渡すことにしよう。そう,「逆境ナインTシャツ」と「プチ男球携帯ストラップ」も添えて。これで学生も逆境に負けずに実験することだろう。

映画も原作同様,熱い内容となることであろう。今から楽しみである,「男球」がどのように実写されるのかが。