黒 鉛炉原子吸光分析

 

   
先日初めて黒鉛炉原子吸光分析装置を使用しました。
 
始めのうちは戸惑いながらもなんとか思った値を出すことができました。
 
しかし、溶液の濃度が濃くなるにつれてまったく異なる値が出るようになりました。
 
この装置は1回の測定で100秒かかるそうです。
 
このなんとも言えない間隔で測定をし、なかなか思うような値が出ないときは正直

イラっ

としました。
 
ここで先輩が登場して、素早くマイクロピペットを装置に挿入し、STARTボタンをPUSH。
 
すると、二回連続でまったく同じ値が画面に表示されました。
 
うおっ マジかよっ!

と思いながらも、やっぱり経験の差だなと思いました。
 
先輩に聞いたところ、注入量が同じでもマイクロピペットを入れる深さや角度、
注入する速度によって値が変わるということでした。
 
先輩は最長で4時間この装置と向き合っていたそうです。
 
考えるだけで心が折れそうです。
 
でも、3回でビシッときまったときは測定時間が短くなり、
またスキルの上達が確認できるので気持ちいいんだろうなと思います。
 
しかし、残念?なことに今度新しい装置が導入されるらしく、
しかもその装置はオートサンプラーだということです。
 
自分はかなり短気なので正直助かります。
 
これからは先生のおっしゃる通り 「愛」 を持って接していこうと思います。(嫌われる前に…)

 

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