不正支出
KNBのインタビューにおけるコメント(1997年2月15日)
1. 不正支出のタイプと目的
@県がらみの不正支出
いわゆる裏金づくりを目的とした不正支出である。
目的は、国の予算措置の陳情費用、補助金の陳情費用、接待費用の捻出にある。
財源の捻出は、食料費・・・・空飲食
旅 費・・・・空出張
備 品・・・・現物がない
これらによる不正支出は、福岡県 61億円
青森県 33億円
A職員による不正支出
富山県
富山農地林務事務所 767万円(平成5〜7年度)
原因は、平成4年度からのウルグアイラウンド対策補正予算の処理
付いた予算では思うようなことはできない
しかし、予算は消化しなければならない
そこで、不正処理で予算を消化した
2. 不正支出防止のための対策
@国に求められること
・地方の望む予算措置
ウルグアイラウンド対策のための予算は、農道整備などであり、
必ずしも地方にとって望ましい予算とはいえない。
予算を辞退するケースもある
・地方への財源移譲
行政改革、地方分権は財源移譲から始まる
A県に求められること
・適正な支出のための制度を整備すること
裏金の一部は職員の残業手当等に充当されいる
必要な経費は当初予算で措置すべきである
・内部検査の強化
不正支出が行われるような甘い内部検査という土壌があった
管理体制の強化、会計検査の強化が必要
・住民に積極的に情報を公開すること
地方自治法にも情報公開が規定されている
細部については規定されていないが積極的な情報公開が不可欠
富山県は全国的に見ると情報公開が遅れている
情報公開によって、不正支出の誘因が小さくなる
住民の信頼が得られる
B住民に求められること
市民オンブズマン活動が必要(公認会計士、弁護士、財政の専門家の協力)
住民は、納税者として、常に行政を監視する