ただいま工事中です。Last Modified: 20 January 2000
公共調達(政府調達)
公共調達(Public Procurement)
「情報の非対称性」
・「プリンシパル・エージェント」(Principal-Agent)問題
(依頼人) (代理人)
非対称的情報の条件下での効率の誘因
代理人が依頼人よりもより良い情報をもっており、双方の間に情報
の非対称性が存在する
非対称情報と関連して、
「モラル・ハザード」(道徳的危険:moral hazzard)
「アドバース・セレクション」(逆選択:adverse selection)
・政府調達
政府調達は、現行では、予定価格制と指名入札制をとっている
予定価格制: 政府が費用を積算しそれ以下で競争入札させる
指名入札制: 数社〜10社程度を指名し、競争入札させる
企業は政府よりも費用についてよりよく知っているという意味で、
情報の非対称性が存在する。
企業が談合すれば、落札価格は予定価格と等しくできる。換言すると、
政府調達が高くつく。
1994年1月より、
国の場合、7億3000万円以上、
地方自治体の場合、24億3000万円以上
について、一般競争入札制がとられるようになった。
政府調達制度の改革
・談合の存在を仮定: 指名入札の強化(弊害もある)
談合の罰則規定の強化
・談合の防止: 競争原理の強化
効率へのインセンティブを持たせる
(費用節約企業に報賞金)
専門コンサルテイングの活用
参考文献
・公共調達
金本良嗣「政府調達の経済学」金本良嗣・宮島洋編『公共セクターの効率化』
東京大学出版会,1991,pp.89-110.
金本良嗣「公共調達」貝塚啓明・金本良嗣編『日本の財政システム』
東京大学出版会,1994,pp.217-250.
・公的価格設定(ラムゼイ・ルール、プライスキャップなど)、入札、再契約、
クリームスキミング、会計検査など、政府調達と規制におけるインセンティ
ブ理論全般
Laffont,J.-J. and J.Tirole,
A Theory of Incentives in Procurement and Regulation,
MIT Press,1993.
・不確実性・情報
ジャン・ジャック・ラフォン著/佐藤公敏訳
『不確実性と情報の経済学』東洋経済,1992.