Fortran
Fortranとは
Fortranは、FORmual TRANslation の略称です。
科学技術計算用のプログラミング言語です。
FORTRAN 77, Fortran 90, Fortran 95 というように改訂されています。
以下簡単、他の言語との比較をしておきます。
C、C++ :OSやアプリケーション、数値計算、など全分野
Fortran:科学技術計算(数値計算)
JAVA :ネット用アプリケーション
Fortranの入手方法
Fortranには、フリー版と製品版があります。
(1)製品版
Intel Fortran Compiler
Compaq Visual Fortran
などがあります。
私は、Intel Fortran Compiler 7.1 for Windows を使っています。
ただし、この Windows版をインストールするには、
前もって Microsoft C++ 6.0 あるいは Microsoft Visual Studio 6.0
をインストールしておく必要があります。
これは、Intel Fortran Compilerが、Microsoft C++ や Microsoft
Visual Studio と高度な統合環境の下で使用されることを前提としているから
です。
ですから、私のように Microsoft C++ を使う者にとっては、使い勝手の良
いソフトウェアです。
(2)フリー(無償提供)版
GNU Fortran 77(g77)
GNU Fortran 95
などがあります。
その他、各自に合うものを見つけて下さい。
Fortranの使い方
基本的にコンパイラ型言語ですから、作業の流れは、
1.プログラムを書く、
2.コンパイルする、
3.デバッグする、
4.問題があれば、2と3の作業を繰り返す、
5.実行する、
というようになります。
次のような場合は、コンパイラ型言語を使う価値があります。
複雑な問題の解を求めるときや複雑な数値計算を必要とするときは、
面倒でも、いちいちプログラムを書く必要があります。
次のような場合は、中間的です。
N元連立1次方程式の解を求めるプログラムのように、
例えばN=100にしておけば、変数が100まではプログラムを
変えないで使えます。
分散、標準偏差、相関係数、線形の回帰分析のように、1度プログラムを
作れば、変数の入力だけで、答えが求められます。
((1-a)^e*x^b + a^e*y^b) を、a、b、x、yの値を変えて繰り返し計算する
場合は、計算は単純でも手間がかかりますから、プログラムを書いて、
計算は計算機に任せた方が速くて正確です。
この場合はインタプリタ型の方が便利でしょう。
次のような場合は、電卓が便利です。プログラムを書くのは面倒です。
ln2500、156X256 などの計算はパソコンの電卓を使った方が効率的です。
要するに、ケースバイケースでしょう。使い分けできればこれに超したこと
はありません、
高度に複雑な場合や大規模な場合は、CやFortranを使います。
各種ライブラリが豊富ですから、組み合わせたり、部分的に書き直し
たりしてプログラムを書きます。
中間なら、GAUSSなどのインタプリタ型言語が便利です。
比較的簡単な計算なら、パソコンの電卓や表計算ソフトが便利です。