Q: Windows 95/98/NT/2000 のパソコンで通信確認する方法は
A: pingを利用してIPの通信を確認します。
DOSプロンプトから、
@ループバック・テストを行います。ループバックアドレス(127.0.0.1)を指定。
ping 127.0.0.1
A自分のアドレスを指定して確認。
自分のパソコンのIPアドレスが 160.26.xx.xxなら
ping 160.26.xx.xx
Bゲートウェイ(デフォルトゲートウェイ)を指定して確認
ゲートウェイのIPアドレスが 160.26.yy.yyなら
ping 160.26.yy.yy
C目的のサーバー
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@、Aのテスト
自分のパソコンのLANボードが正常に動作しているか確認するための試験です。
正しい応答がなければ、
OSがボードを認識していない、
LANボードが作動していない、
IPアドレスの設定が間違っている、
等の原因が考えられます。
Bのテスト
自分のパソコンから、最も近いLANのハードウェアまで、正しく接続がなされて
いるかを確認するためのものです。
正しい応答がなければ、
ツイストペアケーブルのジャックが正しく挿入されていない、
ツイストペアケーブルの断線、
ゲートウェイのところで、ジャックが正しく挿入されていない、
ゲートウェイのマシンが停電等で停止している、
等の原因が考えられます。
Q:Windows 95やWindows NT Workstation のパソコンでIP設定の確認を
する方法は
A:二通りの方法があります。
1.面倒な方法は、
「マイコンピュータ」、「コントロールパネル」、「ネットワーク」
「TCP/IP」から、IPアドレスやDNS設定などIP設定を確認する方法です。
2.簡単にIP設定一覧を見る方法は、
Windows 95 では、DOSプロンプトから winipcfg を起動、
Windows NT では、DOSプロンプトから ipconfig を起動、
する方法です。
この方法では、LANアダプタのアドレスも表示され便利です。
Q:URLを指定するときに、
@ http://www.eco.toyama-u.ac.jp/~furuta とするのと、
A http://www.eco.toyama-u.ac.jp/~furuta/ とするのとで、
つまり、スラッシュを付けない付けるで、どう違うのですか。
A:呼び出しの時間が違います。
WWWサーバが呼び出すのは通常 index.html です。つまり、
http://www.eco.toyama-u.ac.jp/~furuta/index.html
です。
呼び出す必要があるのは、
furuta というディレクトリではなく、
furuta というディレクトリの中にあるindex.htmlファイル
ですから、スラッシュが付いていないと、WWWサーバはブラウザに
対してスラッシュを付けて呼び出すように伝えます。
したがって、@の方法では時間がかかります。
これに対して、ファイル名を指定した直接呼び出しは、
http://www.eco.toyama-u.ac.jp/~furuta/index.html
です。ファイルそのものを呼び出しますので最後にスラッシュを付け
てしまうと、index.htmlはディレクトリとにみなされ、エラーです。
(まとめ)
ディレクトリまでを指定する場合は、最後にスラッシュを付ける。
ファイルを直接指定する場合は、最後にスラッシュを付けるとエラー。
Q:Windows95でInternetに接続する手順を教えて下さい。
A:Windows95のコーナーを見て下さい。
Q: Netscape Navigator を使用しています。
使うごとにキャッシュがハードディスクにたまり、かなりディスク容量が減ってきています。
キャッシュを削除して、ディスク容量を増やす方法を教えて下さい。
A: [Option]、[Network Preferences]、[Cache]、[Clear Disk Cache Now] の順に
クリックして、ハードディスクにあるキャッシュを削除します。
Q:Netscape Navigator の最新版 の入手方法を教えて下さい。
A:
Netscape Navigator ver4 が入手可能です。
Netscape Communicator に含まれています。
ダウンロードについては、2ページ目の「メモ」のコーナーを見て下さい。
*** 利用規定は必ず守りましょう。 ***
Q: メーラーの入手と利用方法を教えて下さい。
A:
メーラーとしては、
Microsoft Internet Mail、AL-MAIL、WINBIFF、
Eudora Pro
などがあります。
Microsoft Internet Mail 以外は有料です。
Microsoft Office97 Pro、 Lotus Super Office97 Pro、
一太郎 Ver8 ではメーラーなどインタ−ネット機能が標
準装備されています。
ですから、Microsoft Office97、 Lotus Super Office97、
一太郎 Ver8を使う人は、別個にメーラーをお金を出して
買うのは無駄です。
無駄である理由は、
・最近のメーラーは有料であること。少なくとも3000円。
・メールアドレスも個人情報の一つ。
メールアドレスは個人情報のデータベースで一元管理するのが望まし
いが、メーラーだけのソフトだと管理が非効率的。
・メールも一つの文書。
したがって、文書の有効利用と管理という点からも、メールだけのソ
フトでは効率が悪い。
・例えば、Microsoft Outlook を使えば、メール、メールアドレス、個
人情報などを一元管理できます。
また、エディタとしてMicrosoft Word97を指定するとWord97で文章を
書きボタン一つ押せば即座にメールとして送信されます。受け取った
メールは Word97で読み、編集できます
などです。
「メールにはメールソフト」という時代は終わったといえます。
無料配布なら話は別ですが。
Q:通信ではファイルをバイナリ(binary)で送ったり(アップロード)、受け取っ
たり(ダウンロード)するのが安全といわれますが何故ですか。
A:テキストファイルは、文字、数字、記号からなるファイルのことです。
制御コードは 改行(CR:Carriage Return)(16進数の 0D)コード
復帰(LF:Line Feed)(16進数の 0A)コード
しか含みません。
なお、テキストファイルの最後には 1Ah(End of File)という制御コードが付加さ
れま
す。通常は、ソフトウェアが自動的に付加するので私たちは気がつきません。
自分で1Ahを付加する例を示しましょう。
私たちが、MS-DOS の autoexec.bat ファイルをコンソルから直接作成する
ことがあります。
例えば、
A>copy con autoexec.bat
echo off
path a:\;a:\batch;a:\mifes
mi
^Z
とします。この、最後に入力する ^Z(CTRL+Z)こそが 1Ahなのです。
コントロールキー( ^ )は上位3ビットをマスクする役目をもっています。
Z は 5Ah ですから、ビットで表すと 0101 1010
上位3ビットをマスク( & をとる) 0001 1111
--------------------------------------------
結果 0001 1010 ・・・・・・・・ 1Ah
となります。
テキストファイルを送る場合や受け取る場合は、ファイルの中に 1Ah(0x1A) が現
れるとそれでファイルの末尾であることが分かりますから、1Ahが現れたらそこで
送受信を終了すればよいということになります。
しかし、もしファイルの途中に 1A(16進数)が入っていたりすると、ファイルの
途中までしか送受信されませんから、ファイルの中身は不完全ということになり
ます。実行ファイル(EXEファイルなど)ではいたる所に 1Ah が出てきますので、テ
キストファイルとして送信するととんでもないことになります。
例えば、MS-DOS ver6.2 の FORMAT.EXE は 85533バイトのファイルですが、9バ
イト目に 1Ahが現れます。もしこれをテキストファイルとして転送すると、99.9999
パーセントは送られないままです。
ファイルをバイナリと指定すると、機械はFAT(ファイル・アロケーション・テー
ブル)やディレクトリを調べて、ファイルの大きさ(バイト数)も考慮しますので、
最後まで正確に送受信できるのです。
メールなど、明らかに text/plain であるファイルは別として、バイナリで送る/受
けることにしましょう。
Q:よく「文字化けする」ということを耳にしますが、文字化けする原理を教えて下さい。
A:例えば、エスケープ文字は円記号(¥)で、そのASCIIコードは 5Chです。
ここで、漢字の「表」を例に取ると、シフトJISでは16進数の 955C です。
もうお分かりですね。もしコンパイラなどが 955C を漢字と認識せず、95 5C と
別々に読むと、5C は '\' ですから文字として認識されません。したがって、955C は
95 だけとして読まれてしまい、「表」はどこかへ消えます。
昔のコンパイラではよくありました。現在では、コンパイラはこんな悪さはしません。
次は、インターネットのメールなどでの文字化けです。
この原因は、例えば、漢字コードが異なることで生じます。
漢字変換には、パソコンではJISコードやシフトJISコード、UNIXではEUC
コードが使われます。
例えば、「大学」を例にとると、
大 学
シフトJISでは、91E5 8A77
JISでは、4267 3358
であり、16進数の値が異なります。
このように、同一の漢字でも16進数が異なることから、漢字を認識する方法も異なる
ということになります。ですから、異なるシステムの間で通信する場合はコードを自
動的に判別するソフトでないと文字化けすることがあります。
自分のパソコンがどの漢字コードを用いているか、通信の相手がどのコードを用いて
いるかを調べておくことも重要です。
試しに、TELNET で図書館を呼び出し、図書検索を各種コードでやってみて下さい。
文字化けを体験できます。
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日本国内にメールを送るときの注意
日本国内ではJISが標準です。文字化け防止のため、JISで送信しましょう。
「件名:Subject」の欄に漢字で入力する人が多いですが、文字化けの危険が
あることにお気づきでしょうから、英文ないしローマ字で入力しましょう。
また、特殊文字を含んでいる文書を送るときは、その文書は「添付ファイル」にし
て送りましょう。これで、文字化けが防げます。
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Q:インターネットのサブネットマスクとはどのようなことですか。
A:マスクは、不必要な部分を隠し、必要箇所だけを表に出すよう
にすることです。
サブネットマスクは、IPアドレスからネットワーク部を隠したり(マスクしたり)
ホスト部を隠したりするために使われます。
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マスクの説明は、C言語のページを見て下さい。
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サブネットマスクは10進数のオクテットで、
255.255.0.0
255.255.255.0
などと表されます。クラス(A,B,C)で異なります。
富山大学の各学部では、255.255.255.0 です。
サブネットマスクを例で示しましょう。
10進数の255は、16進数でff、ビットで11111111であるこ
とに注意して下さい。
どうして10進数255が16進数ffなのですか?
16進数は英数字の 0123456789abcdef を使いますか
ら1桁で16個の数を扱えます。
fは0から始めて16番目の数ですから10進数では
15です。
結局、 ffは10進数では16*16-1=255です。
IPアドレスが
10進数の 1.2.3.4 だとすると、
16進数では 01.02.03.04
ビットでは 00000001.00000010.00000011.00000100
また、10進数の 255.255.255.0 は、
16進数の ff.ff.ff.00
ビットでは 11111111.11111111.11111111.00000000
ここで(IPアドレス & 0xffffff00)演算は、
00000001.00000010.00000011.00000100
& 11111111.11111111.11111111.00000000
----------------------------------------
= 00000001.00000010.00000011.00000000
です。
10進数では 1. 2. 3. 0
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ネットワーク部 ホスト部
1.2.3 0
となります。
これからわかるように、ホスト部がゼロとなってマスクされ、
ネットワーク部のみが有効になります。
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以上をまとめます。
論理積、つまり
(IPアドレス & 0xffffff00)からネットワーク部を得ます。
ビット反転演算子を用いた論理積、つまり
(IPアドレス & ~0xffffff00) からホスト部を得ます。
ビット反転演算子を使わなければ、
(IPアドレス & 0x000000ff) です。
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C言語などを知らない人には難しいかもしれませんね。
ただし、「何故 255 なのか」がわかれば、サブネットマスクの値の入力で、
入力ミスはなくなります。
参考書
・笠野英松監修/マルチメディア通信研究会編
『通信プロトコル事典』(アスキー出版局,1996)
・P.Miller著/苅田幸雄監修訳
『マスタリング TCP/IP 応用編』(オーム社,1998)