超高真空中(真空度:1×10 -10 Torr)での、Si(111)清浄表面では、7×7 DAS 構造が観察される(下図)。
この構造は、1100Kより高温では解消し、理想表面(1x1)の上に付着原子がランダムに乗った「"1x1"」構造となる。逆に1100Kより低温では、再び7x7DAS構造が形成される。"1x1"構造では積層欠陥は解消されているため、7x7DAS構造の形成には積層欠陥の導入、すなわちFをどのように作るかが最も重要な過程である。
この「Fをどのように形成するか」を解明するため、走査トンネル顕微鏡(STM)を用いて、表面構造層転移の様子を"その場"観察した。その形成/解消メカニズムを調べた。
これらの研究成果は、学術雑誌に公表している。【原著論文】16,18,19,21,24,26,28,33