写真集<ロシア極東シベリア内陸部>
1995年12月から1月にかけて、国立極地研究所の仕事でロシア極東のシベリア内陸部に行きました。冬季、日本の気象に大きな影響を及ぼす「シベリア高気圧」の中心は、どのような気象状況なのかを調査するためです。
冬季にシベリア内陸部に調査にはいることは難しいのですが、東京都山岳連盟のシベリア登山隊の学術調査隊として同行しました。
以下に、その際の写真をまとめてみました。どうぞ、ご覧下さい。
シベリア内陸部・ススマンにて
ススマン上空 接地逆転層
ヘリからの撮影のため、写真が斜めになってしまいました。地上付近に接地逆転層による霧?の層が見えます。
ススマン市内 キオスク(売店)
冬季のため、品不足は深刻でした。穀物以外の食料品はどれも非常に高額で、品物自体がほとんどありませんでした。
ススマン空港で見られた「幻日」
右が本物の太陽。左は空気中に浮遊する氷の結晶で屈折した光が作った「幻日」。実際には、もっと右にもう一つ幻日が見えた。
シベリア内陸部・ポベーダベースキャンプにて
ベースキャンプ夜景
長時間露光による。太陽がほとんどでないので、月が非常に明るく感じられた。
気象観測用の測器
ac電源なしで氷点下30度でも作動する自動観測システム。
付近の氷河1
付近の氷河2
巨大な「しもざらめ雪」
放射冷却により雪面が非常に冷えるため、積雪内部に大きな温度勾配ができる。このために「しもざらめ雪」が形成する。この雪は内部に空洞ができるため、雪崩発生の危険が大きい。
シベリア最高峰「ポベーダ峰」
ベースキャンプからは見ることができなかった「ポベーダ峰」を、帰りのヘリから見ることができた。
ロシア極東・ハバロフスクにて
街灯の光が上にのびた「ライトピラー」
空気中に浮遊する氷の結晶で反射した光が作る「ライトピラー」。
島田 亙 のホームページに戻る
Last Modified 11 March 2000