雪結晶は、さまざまな形態をもつことで知られているが、これまでの研究ではbasal面{0001}とprism面{10-10}のみで構成されていると仮定したものが多い。
しかし、現実の雪結晶は複雑な形状をもっており、これまで三次元形態を直接測定した例はなかった。
そこで天然降雪結晶を特殊な光学系を用いて、その三次元形態の測定を行い、雪結晶の形状解析を行った。
左図は、表面の凹凸に対応した干渉縞が現れた写真で、ここから得た高さ情報を解析し、三次元形態を示したのが右図である(高さ方向は5倍に強調)。
天然降雪結晶は、平らなbasal面(右図の下面(見えていない))と複雑な曲面(右図の上面)で構成されていることが明らかになった。
これらの研究成果は、学術雑誌に公表している。【原著論文】56