第4回 富山大学研究推進フォーラム【環境編】
なぜ「生物多様性」が重要なのか。
〜高低差4,000mがはぐくむ多様性の、科学的探究とその保全〜
日時:平成22年12月15日(水)13:00〜18:30
会場:富山大学理学部 2階 多目的ホール(五福キャンパス内)



■第1部:講演
特別講演
「生物多様性条約:COP10の成果および残された課題」
香坂 玲先生[名古屋市立大学大学院経済学研究科]
講演1
「北東アジアの植生と高山植物の多様性」
和田直也先生[富山大学極東地域研究センター]
講演2
「立山の花と虫が語る生物多様性」
石井 博先生[富山大学大学院理工学研究部]
講演3
「遺伝子からみた生物多様性の過去、今、そして未来」
山崎裕治先生[富山大学大学院理工学研究部]
講演4
「『生物多様性の経済学』入門」
山本雅資先生[富山大学極東地域研究センター]
特別講演の香坂先生
和田先生の講演
質疑応答風景
石井先生の講演
山崎先生の講演
山本先生の講演









■第2部:ポスター発表・交流会(理学部1階 大会議室)
第2部では、大学院生を中心としたポスター発表を開催。会場をうめるように発表ポスターが掲示され、あちらこちらで熱いセッションが繰り広げられました。また、学生たちからも、互いの研究成果を改めて知ることができたと好評で、さらなるステップアップ目指して刺激しあう会となりました。



富山大学では、現在「高低差4,000m富山環境プロジェクト」のもと、標高3,000mの立山連峰から水深1,000mの富山湾までをコアフィールドに設定し、「地球環境の縮図モデル」ととらえることで、集中的に、環境動態・生態系応答・環境修復の研究をフィールド内で展開しています。
[環境編]としては3回目の開催となる今回のフォーラムは、「東アジア『共生』学創世」プロジェクトとの合同企画であり、北東アジアおよび富山の生物多様性の現状と保全上の問題に関して、それぞれの理解を深める機会として開催されました。
特別講演では、香坂先生より生物多様性の保全にどのような意味があるのか、経済効果やその課題も含めてお話いただきました。引き続き、北東アジアの生物多様性と現状を検証する和田直也先生、多様性存続のバランスをハチと花の関係性から探る石井先生、遺伝子レベルから多様性や種の存続を見据える石井先生、環境と経済効果の視点から保全の意味を探る山本先生の講演が行われ、会場からも活発な質問が飛び交うフォーラムとなりました。
司会の川村教授
西頭学長あいさつ
満席の会場