教室セミナー
- 講演者:山元 一広 先生(理工学研究部(理学)准教授)
- 題目:重力波をとらえる---雑音との戦い---
- 日 時:2017年7月27日(木)16:30〜
- 場 所:C205室
- 講演概要:
今から1年少し前の2016年2月アメリカのLIGOが重力波の検出を発表した。アインシュタインの予言から100年目の快挙である。かつては"重力波検出器は重力波以外のものはなんでも検出する"とまで言われたことがあった。これは如何に重力波を検出するための雑音との戦いが厳しかったかを物語っている。実際測定の極限を極めるため、雑音自体が物理法則に由来することがある。たとえばLIGOやKAGRAは大型の干渉計であるが、これの究極的な測定限界は光の量子性(量子力学)に由来する量子雑音である。重力波を検出するうえではこのような雑音さえきちんと考察しなければならない。さらに干渉計の機械的部分の熱的な揺らぎ(熱雑音)も問題となる。これは統計力学による測定限界である。
ここでは講演者の今までの研究履歴に絡めながらどのような雑音があり、如何に低減されてきたかを紹介したい。
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