Fourier 級数を、オイラーの公式を用いて、複素表示することを考える。これは、cos と sin を用いた表示と本質的には変わらないが、表示の対称性・複素関数への拡張性・フーリエ変換の導入などの観点から、重要な表示である。
f(x)
を周期
の周期関数とする。このとき、その Fourier
級数は、オイラーの公式からみちびかれる
cos, sin
の複素表示を用いると、
となる。ここで、
とおくと、上式は
![]() |
となる。ただし、ここで、
![]() |
(n=1,2,3...
:なお、 n=0
および
n=-1,-2,-3,....
のときも同様)である。
このような級数を f(x)
の複素 Fourier
級数という。