周期関数の周期は、勿論 2π
であるとは限らない。例えば、Aの音(ハ調のラの音)は、440 Hz
であるから、周期は、1/440(秒)である。よって、自然現象を考える場合には、周期が任意の定数の場合に
Fourier 級数を考えておく必要がある。
f(x) を周期
の周期関数とする。(都合により、
ではなく、その2倍の
とする。)
このとき、

とおくと、

となり、g(y) は周期 2π の周期関数となる。よって、g(y) の
Fourier 級数は

で与えられる。ここで、

である。
ところが、
、すなわち、
を使うと、
f(x) = g(y) の Fourier 級数は、

となることがわかり、さらに置換積分により、

と書くことができる。
以上まとめると次の定理を得る。
定理(任意周期の周期関数のフーリエ級数)周期 ![]() で与えられる。ここで、 ![]() により計算される。 |