量子化学計算用並列コンピュータシステム

 量子化学計算を行うために開発したPCクラスタ型計算機です。Gaussianなど主要な量子化学計算プログラムパッケージを並列環境で高速に計算できるように最適化し導入しています。計算ジョブはバッチシステムによって管理されていますので、寝ている間も自動的に処理されていきます。下に示しているPCクラスタは第3、4号機で、32bitの        Pentium4ベースのPCクラスタと64bitのXeon及びPentiumDベースのPCクラスタです。PCクラスタを自作すると安上がりですし、故障しても直ぐに復旧できるのが強みです。                                                                                 
 このPCクラスタを使って、DFTレベルで金属錯体の励起状態の構造や基準振動計算、ポテンシャルエネルギー面の計算などを行っています。また、金属錯体の励起状態の構造をTDDFTレベルで計算したり、スピン軌道結合を取り入れたTDDFT計算でリン光物性やゼロ磁場分裂を計算することも可能です。16Gバイトのメモリを積んだXeon計算ノードでは、励起状態のCASSCFやSAC-CIレベルの計算を行うこともできます。