地域包括ケアシステムを進める前提となる,地域の高齢者の生活習慣や社会生活,疾病状況に関する地域診断や将来予測について,富山県認知症高齢者実態調査のデータを活用した報告と,地域包括ケアシステムを構成する住まい,医療,介護,予防,生活支援の5領域に携わる看護職等の人材育成事業に関する報告がおこなわれました。
本学の工学部,医学部看護学科,人間発達科学部,芸術文化学部の教員で学部横断の研究会を結成し,モノづくりとコミュニティづくりを融合した新たな高齢社会のデザインへの取り組みが紹介されました。
富山大学の工学部,医学部看護学科,人間発達学部,芸術文化学部の教員の学部横断型の研究会の取り組みが紹介され,富山市が展開する「住民参加型介護予防のまちづくり」に関して,研究会が独自に開発した歩行補助車を用いたアクションリサーチが報告されました。
人口減少や高齢化が進み,森林の管理が不十分になりつつある山間部の地域づくりにとって,大学の知がどのように貢献できるのかについて,農山村移住や生業の作り方,山林に自生する生薬材料やバイオマスエネルギー資源の活用なども視野に入れながら,持続的な取り組みの方向性についての報告がおこなわれました。
小水力や地熱・温泉熱等の自然エネルギー活用とEVバス導入により,先進的なエコ温泉リゾートとして観光客誘致を促進するとともに,エネルギー地産地消により自立した持続可能な地域づくりを推進する「でんき宇奈月プロジェクト」に関して報告がなされました。
協働型まちづくり,村職員への人材育成事業,地方創生戦略について大学と早い段階からコミュニケーションを取りながら政策立案を行い,舟橋村の地域課題解決へのライフプランを模索・提案し,その実現に向けた実践的な産学官金メディア連携の実際の取り組み状況に関する報告がなされました。