それまでは書物による勉強でしたが、大学では実験や数式、論理的に証明するような目に見える形で授業が行われ勉強することができたので、非常に興味を持つことができ、おもしろみを感じることができました。
言葉だけでわかっていたこと、たとえば天気予報で、「低気圧は西から近づいて東に向かう、西から天気は崩れていくけど回復も西から」という場合、文章だけだと、「なぜ西から東なのか?南から北はないの?」と疑問に思うことがあったのですが、大学では実験や数式から証明することができて、「こういうことだったんだ」という新鮮な気持ちになれました。
大学3年生の時にセメスター制度が導入され、履修科目が制限されましたが、私は本当にその学問が好きだったので単位にならなくても受けさせてもらえるようお願いして、いろいろな授業を受けていました。そうして書物だけで学んだ知識を一つひとつクリアしていきました。
研究室の指導教員からは、「君のやっていることは勉強ではなく趣味だ」と言われましたが、それくらい楽しかったのです。
確かに、ゲーム感覚で勉強をしていましたし、レポートを書くのもぜんぜん苦にならないし、授業や試験も苦にならなかったと思います。自分の関心事と学問が一致し、進んで勉強したいという気持ちが強かったのです。
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