医学部・看護学科 シラバス


目次


数学(Mathematics)

担当
南部 徳盛・笹野 一洋
 
開設時間
前期:金曜 12:50 - 14:20
 
キーワード
数ベクトル、行列、線型変換、階数、連立一次方程式、行列式、固有値、関数とグラフ、極限、微分、導関数、不定積分、定積分、面積、体積
 
一般学習目標(授業の位置付け)
前半は2次元の「線型代数学」について解説し、後半は1変数関数 f(x) の「微分積分」について解説する。
 
達成目標
2次元の「線型代数学」と1変数関数の「微分積分」の基礎事項を理解する。
 
授業の形式
前半(笹野担当):講義
後半(南部担当):講義
学生諸君の理解度に応じて講義を進めるので、下記の授業計画通りに講義が進行しないことがある。
 
成績評価の方法
前半(笹野):小テスト、レポート、筆記試験。
後半(南部):小テスト、レポート、筆記試験。
前半と後半の成績を総合して評価する。 
 
教科書/参考書
前半(笹野):使用しない。
後半(南部):プリントを配布する。
 
メッセージ
1変数関数の「微分積分」の事柄を理解するために、高校の「数学 III」の未履修者や数学 III の内容を理解していない人のために前期に開講される「微積分序論」を受講することが望ましい。
 
授業計画
 
第1週:平面と2次元数ベクトル空間(笹野)
平面ベクトル空間と、2次元数ベクトル空間を例として、線型空間を考える。そして、ベクトルの一次独立性を定義し、基底と次元について考える。
第2週:2次の行列(笹野)
行列を定義し、その和・差・スカラー倍・積を考える。
第3週:平面の線型変換と行列(笹野)
線型変換を定義し、行列との対応について考察する。
第4週:線型写像の階数(笹野)
部分空間、線型写像の階数を定義し、階数の計算をする。
第5週:連立一次方程式の解法(笹野)
連立一次方程式の解法について体系的に考える。
第6週:行列式(笹野)
行列式を定義し、具体的な計算をする。また、行列式と逆行列との関連について考察する。
第7週:行列の対角化(笹野)
固有値、固有ベクトルを定義し、行列を対角化することを考える。さらに、対角化の意味・応用について考える。
第8週:関数 f(x)(南部)
いろいろな基本的な関数 f(x) とそのグラフを考える。
第9週:極限(南部)
数列の極限と関数の極限値について考える。
第10週:微分 f'(x) について(南部)
微分係数の定義と微分係数の意味を考える。微分の計算練習を行う。
第11週:導関数の応用(南部)
導関数 f'(x), f''(x) の応用を考える。接線の方程式と関数の極値問題を考える。
第12週:不定積分(南部)
不定積分について考えてその計算法を考える。
第13週:定積分について(南部)
定積分の定義とその計算練習を行う。
第14週:定積分の応用(南部)
定積分の応用を考える。面積と体積の計算を行う。
第15週:まとめ(南部)
全体の総括をする。

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微積分序論(Introduction to Analysis)

担当
南部 徳盛・笹野 一洋
 
開設時間
前期:金曜 16:10 - 17:40
 
キーワード
微分、積分、数学 III
 
一般学習目標(授業の位置付け)
高校の数学 III(微分積分)の補習を行う。
 
達成目標
解析学を履修するために必要不可欠な、高校の数学 III の内容を理解する。
 
授業の形式
演習。高校の数学III(微分積分)の教科書を用いて、毎回ほぼ全員を指名し、黒板で演習問題を解いて解説して貰う。そのため、予習が必須である。
 
成績評価の方法
全回出席することが最低必要条件である。その上で、毎回の演習等の平常点を用いて評価する。前半を南部が担当し、後半を笹野が担当する。 
 
教科書/参考書 
教科書
数研出版 高等学校 数学III(数研 数III 603 高校学校数学科用)(永尾、高橋、石井、落合、川中、佐藤、八木、鷲原著)
参考書
授業で指示する
 
メッセージ
 
  1. 高等学校で数学 III(微分積分)を未履修の者、および、学力不足と思う者は必ず受講すること。
  2. 前期に開講されている必修科目「解析学」を理解するために、この科目の受講を通じて本来高等学校で修得すべき数学 III の内容を完璧なものにすること。
 
備考
必ず予習をして、該当範囲の問題をあらかじめ解いておくこと。なお、授業に教科書ガイドなどを持ち込むことは厳禁する。
 
授業計画 
 
第1週:関数の概念、写像 
関数、写像の定義を学習する。 
第2週:極限(1) 
数列の極限と無限級数について学習する。
第3週:極限(2)
関数の極限について学習する。
第4週:連続性
関数の連続性について学習する。
第5週:微分(1)
微分法、微分係数、導関数の性質について学習する。
第6週:微分(2)
合成関数の導関数、逆関数の導関数について学習する。
第7週:微分(3)
三角関数、対数関数、指数関数の導関数、高次導関数について学習する。
第8週:微分の応用(1)
1次導関数の応用として、接線と法線の方程式について考察する。
第9週:微分の応用(2)
2次導関数の応用として、極値の意味と求め方を学習する。
第10週:積分(1)
不定積分とその置換積分・部分積分について学習する。
第11週:積分(2)
いろいろな関数の不定積分の求め方を学習する。
第12週:積分(3)
定積分とその置換積分・部分積分について学習する。
第13週:積分(4)
定積分を用いて、和の極限、不等式などについて考察する。
第14週:積分の応用(1)
積分の応用として、面積・体積を求める方法を学習する。
第15週:積分の応用(2)
積分の応用として、曲線の長さ、速度と道のりを求める方法を学習する。

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