- 阪村 豊 (大阪大学理学研究科)
- Title:
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Anomalous Higgs couplings in gauge-Higgs unification scenario in warped spacetime
- Abstract:
- 素粒子標準模型は多くの実験で成功を収めているが、物質の質量の起源と考えられる
ヒッグス粒子は未発見であり、電弱ゲージ対称性の破れの機構は未だ解明されていない。
また、標準模型では電弱対称性の破れのスケールと重力の基本スケールであるプランクスケールとの
間の大きな階層性を説明することは難しい。
この階層性の問題は我々の住む時空が4次元以外の次元が小さく丸まった高次元時空であるとする
考え方により説明することが出来る。そのような模型の一つにゲージヒッグス統合模型がある。
この模型ではヒッグス場は高次元ゲージ場の余剰次元成分と同定され、新たにスカラー場を理論に
導入することなく電弱対称性を電磁対称性まで破ることができる。
本講演では5次元方向に曲がったRandall-Sundrum時空上のゲージヒッグス統合模型を考え、
電弱ゲージ粒子及びヒッグス粒子の様々な相互作用に着目し、標準模型の予言との相違を議論する。