Dept. of Materials Science and EngineeringMaterials Process Engineering Laboratory
当研究室では,素材を作り出し工業製品として作り上げていくまでの諸工程における要素学理の究明とその科学的根拠に立脚したものづくり技術の創出をめざして,4つの専門分野について研究活動を行っています.詳しい内容は部門別リーフレットをご覧下さい.
溶接・接合はものづくりに不可欠な基盤技術の一つで,溶接継手の信頼性は人の命に直接的に関わります.安心安全な・ミ会を支える溶接技術は科学的根拠に立脚したものでなければなりません.当部門では材料科学の立場で溶接機構に関する基礎研究ならびに産業応用を目指した開発研究を推進しています.主な研究課題は,(1)摩擦攪拌接合,(2)摩擦圧接, (3)圧延接合,(4)拡散接合,(5)ロウ接,(6)超高張力鋼溶接材の遅れ破壊防止,(7)レーザ局所加熱による自己複合化組織の創製などです.
機能性高分子フィルムの製造プロセスには基材に高分子溶液を塗布した後に,乾燥工程(溶液中の溶媒を加熱し,蒸発,除去する)が含まれ,この乾燥がフィルムの生産速度,品質,歩留り等に大きく影響を与えます.本部門では高分子フィルム製造プロセスのインテリジェント化をメインテーマに,乾燥プロセスに現れる複雑な現象の解明とモデルの構築,問題解決のための技術開発を行っています.
移動現象アナロジー(相似性)により,2つの系の無次元数を一致させることで,ラボスケールの実験装置において実際の系を模擬することが可能です.化学工学の分野では,例えば融液金属(可視化,計測困難)の流れ挙動の研究に透明な水溶液が利用されます.このとき現象の直観的把握と計測・評価が可能な可視化技術の適用が容易となります.本部門では可視化技術を駆使して,材料製造プロセスにおいて重要性が指摘される現象についてモデル実験を行い,流動,熱物質移動特性の解析を行います.また独自の可視化技術の開発も行っています.
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