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魚津高等学校キャリアデザイン講座

2018/10/22(月)

魚津高等学校キャリアデザイン講座

開催日:平成30年10月2日(火)


10月2日、魚津高校キャリアデザイン講座が行われ、1年生160人が同市の課題や未来像について考えた。同講座は、高大連携の取り組みの一環で、高校生が地域課題解決という視点を進路選択や将来設計に加えて将来、地元で活躍するリーダーとなって、地域の課題解決に取り組むようになってくれることを目的として実施。
 魚津の魅力発信と課題解決の現場を知り尽くした魚津市役所の全面的な協力のもと、生徒たちに実際の取組事例などリアルな情報を提供することで机上の話にとどまらない実感を伴った魅力的な講座を目指している。


開講の挨拶に続き、魚津市企画政策課の前田久則課長代理が、富山県は第二次産業が盛んなものづくり県であることや、魚津市が実施しているゲームクリエーター育成プロジェクト、ビジネスプランコンテスト、女性が住みやすいまちづくりなどの取組のほか、しんきろう、埋没林博物館、ホタルイカの群遊海面などを魚津の見どころを紹介した。地域活性化のための指針については「ボランティアでは長続きしないので、ビジネスとして成立させられるアイデアがほしい」と助言した。


定村誠COC+連携推進コーディネーター

定村誠COC+連携推進コーディネーターは、この日の活動について手順を紹介した。「発想として、魚津市役所や県庁に何かをやってもらおうという考え方ではなく、自分が支援するか中心になってできる取り組みを考えてほしい」と生徒の積極的な参加を促した。



生徒たちは5人ずつのグループに分かれ、それぞれが知っている魚津市の魅力について付箋に書き出し、それらを大判紙に貼って整理。近いものや関連した内容を集め、アイデアを絞っていった。「海」「山」「水がきれい」「しんきろう」「ホタルイカ」など自然に関する事柄や、地元出身の著名人、魚津城、米騒動といった歴史などの情報、公共施設や観光地などが挙げられた。また、ゆるキャラの「ミラたん」、魚津高校周辺に多いカラスなどにも注目が集まっていることが分かった。


続いて二つのグループを合わせて10人を1グループとし、「魚津市をこうしたい」というテーマで話し合った。「この時期は祭りが少ないから新たなイベント、例えばマラソン大会などをやってはどうか」などの意見が出された。町の印象については「何となく寂しい」「ラーメン店が多い」など、いろいろな意見が上がり、生徒たちは魚津市の未来を考えるいくつかの視点にわかれて話し合った。

続いて、「20年後、30代半ばになった時に魚津市がどうあってほしいか」をイメージし、絵を描いたり、文章に表したりして発表した。
 黒部市出身の男子生徒は「魚津市がどうしていけばいいかが明確になったと思う。毎日通っている学校がある地域に対し、役立つ活動ができて良かった」と話した。
 魚津市出身の女子生徒は「他の地域の人が魚津市をどう見ているかが分かり、興味深かった。私自身は地域のことは知っていても、市全体のことは見えていなかったことに気づいた」と述べた。

魚津の未来発表会