平成30年度富山県内大学・短大・高専合同進学説明会
高岡会場(高岡文化ホール):平成30年10月20日(土)
富山会場(富山国際会議場):平成30年10月21日(日)
10月20日(土)・21日(日)、高岡市と富山市の2会場において、富山県内7高等教育機関(大学・短大・高等専門学校)が参加する合同進学説明会を開催した。この説明会は、県内の若者の地域定着を促すため、県内高等教育機関が一堂に会して行っている催しである。
会場の個別相談ブースでは、各大学の担当者が大学の特徴や学びの内容などを紹介。富山大学のブースでは、卒業後の就職先に対する関心度が特に高く、学生と一緒に参加し、熱心に説明を聞く保護者の姿も多く見られた。合同説明会は今年で3回目の開催となるが、参加者は増加傾向にあり、「県内高等教育機関の情報が得られる場」としての認知度も高まってきている。また、資料配付コーナーでは、学校案内や募集要項を手に取り、学生同士がお互いの進路先について和やかに話し合う光景も見られた。
また、説明会では午前と午後に各1回、富山大学アドミッションセンター船橋伸一副センター長が、「県内教育機関で学ぶことの魅力と意義」についての講演を行い、学生や保護者にわかりやすく解説した。
富山大学アドミッションセンター船橋伸一副センター長
また、定村誠COC+連携推進コーディネーターが、「富山県内の高等教育機関で学び卒業した後、地域でどのように学び、働き、暮らすか」を考えるキャリアデザイン講座を開講し、富山を学ぶ特徴的な教育プログラムを紹介。「地元志向をポジティブな価値観に変えていこう」と伝えた。
定村誠COC+連携推進コーディネーター
その後、富山で学び富山で活躍している先輩の事例として、富山大学の卒業生が登場。20日は、サンエツ金属株式会社・品質管理室の石﨑 茜さんが、「ヘルメット姿で働くのは楽しい」と場を和ませながら、「富山の魅力を活かせるのは、魅力ある富山県民」と語り、「実りある大学生活を通して富山でキャリアを積み、いい人生を過ごしてほしい」とエールをおくった。
サンエツ金属株式会社・品質管理室の石﨑 茜さん
21日は、魚津市役所市民課の竹内 楓さんが、大伴家持の和歌や富山市のまちづくりなど富山大学の特色ある講義を例に挙げ、「大学での学びは、今までにない視点から物事を考えるきっかけになる」と解説。これが公務員志望の動機につながったと語り、「進学・就職がゴールではない。自分にとって納得のいく選択を」とエールをおくった。
魚津市役所市民課の竹内 楓さん
参加者の声
親は富山での進学を望んでいるようですが、気になっているのは県外の大学。でも、今日はいろんな話を聞き、富山の大学もいいかなと思っているところです。
(学生)
金銭面、生活面を考えると、親としては地元に進学してほしいです。とはいえ、親の都合を子どもに押し付けているような迷いもありましたね。でも、帰ったら「こういう理由だから富山に進学してみれば?」という話をしてみようと思いました。
(保護者)
一度、県外に出て働いていたのですが、富山で働きたいという気持ちが強くなり、社会人入学を考えているところです。個別相談ブースでは具体的な話を聞くことができて参考になりました。
(会社員)