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第2期TOYAMA採用イノベーションスクール開講式・第1回ワークショップ

2019/08/29(木)
TOYAMA採用イノベーションスクール開講式

開催日時:令和元年8月8日(木)
開催場所:富山県民会館 702号室

TOYAMA 採用イノベーションスクールとは?
 人口減少・少子高齢化といった地域課題や若者の東京一極集中などにより、人手不足など企業を取り巻く環境は、いっそう厳しくなっている現状にあります。
 本スクールでは、大きく変化している企業の採用活動を研究し、採用革新に向けて学び、考え、実践することで、若者の地域定着と人手不足という企業課題の解決に取り組みます。

TOYAMA 採用イノベーションスクールの進め方
 採用学の第一人者で知られる服部泰宏准教授(神戸大学大学院 経営学研究科)の講義をもとに富山大学地域連携戦略室がワークショップを実施します。
 企業の採用活動を科学的に分析した採用学の研究成果や採用活動の先進事例を検証してヒントをつかみ、企業の強み・魅力を若者に伝えるための工夫や新たな採用方法、インターンシップのあり方を構築し、実践するためのプロジェクト育成を目指していきます。


TOPICS!
 昨年開催した第1期の取組みは、2019年版中小企業白書の優良事例として掲載されました。





開講式レポート

 8月8日(木)、富山県民会館において「TOYAMA 採用イノベーションスクール(主催:富山大学、富山県)」の第2期開講式を行いました。今年度は14名の塾生が参加し、それぞれの企業が抱える課題解決に取り組んでいきます。

開会に際し、齋藤滋 富山大学長が「TOYAMA 採用イノベーションスクールは、企業と大学のお互いのキャッチボールになると思っている。企業はどういう人材を望んでいるのかを知り、求められる人材を育てたい。採用してよかったと思ってもらえる人材を育てたい」と挨拶しました。

引き続き、来賓として財務省北陸財務局富山財務事務所・千崎誠一所長が「新たな採用改革を進めることで、人手不足解消につながっていくことを期待する」と述べ、厚生労働省富山労働局・佐藤靖夫局長は「若手が定着しやすい魅力ある職場づくりを目指し、働き方改革を進めてほしい」と挨拶しました。 

講演を担当する神戸大学大学院経営学研究科の服部泰宏准教授は、「就職活動で学生が求めるのは終身雇用ではなく、数年でどんな仕事を任せてもらえるのかということ。インターンシップ等においても、学生にとって成果を感じられるよう考えていただきたい」とメッセージしました。

 富山県商工労働部労働政策課雇用促進班・橋本桂芳班長は、富山の大学に進学した他の都道府県出身者が富山の企業に就職してくれるよう働きかける「Tターン」という取り組みを紹介しました。

  開講式の閉会にあたり、富山大学の武山良三理事が「学生の中央志向は全国的な傾向にあり、人手不足も深刻な状態にある。大学側としてはこれからも良い人材を育成し、地域や企業との総合力で地元就職者の増加につなげていきたい」と挨拶しました。



引き続き、第1回ワークショップが開催され,塾生たちは自己紹介した後、グループに分かれ、互いの課題について討議を行いました。

 開講式に続き、服部准教授が「採用に関する能力・特性要件の考え方」と題して講演。塾生たちは熱心に聞き入っていました。






「TOYAMA 採用イノベーションスクール」は12月20日まで計7回開催。その様子も順次レポートしていきます。