とやま呉西圏域共創ビジネス研究所第4期の第1回が開講。オリエンテーションと研究生の自己紹介,基礎講義として人口減少と地域課題,地域課題に取り組む企業事例紹介などを学び,研究生間でディスカッションがおこなわれた。
本研究所の目的,概要や考え方,達成目標,今後の講義の進め方やルール,修了式までのカリキュラム内容と修了要件等について説明。
各研究生が名前,所属・仕事内容等を自己紹介。受講の動機や企業・個人で取り組んでいることやこれから取り組みたいこと、各自の企業や個人の強み特技,考えている方向性や課題などの情報共有を行う。
我が国の大きな社会問題となっている人口減少について,その構造的な要因としての東京一極集中の影響を説明した後,人口減少によって引き起こされる様々な地域課題について説明。また,地域課題解決に向けた地方創生の取組について,具体的な施策・事業を例示しながら説明。
人口減少・地方創生の動向を踏まえ,自社の経営や業界にとって,脅威(ピンチ)となるもの,機会(チャンス)となるものを各自考える個人ワークをおこない,グループ内で意見交換と情報共有をおこなった。
地域課題の解決にビジネスとして取り組む大企業や地方の中小企業の取組事例と,その理論的背景となる,企業と社会の共通価値の創造(CSV)の概念について説明。
講義内容を受けて個人ワークとして民間企業が地域課題に取り組む理由は何かをまとめ,個人ワークの結果をグループ内で話し合い「民間企業が地域課題に取り組むメリット」をまとめ各グループ代表者が発表して全体で考えを共有した。企業が地域課題に取り組む理由として「良い地域にする」「地元愛」「企業プライド」「企業の付加価値」などのワード,地域を知る必要性や人のつながりの重要性など上げ,最後は収益につながる事業となる地域課題解決ビジネスの構築に意欲を見せた。
地域を知る人間が積極的に課題に取り組むことで地域の人に伝わるストーリーができ,ビジネスチャンスが生まれ企業の付加価値となる。地域と企業のパートナー関係をつくり拡げることで利益に繫がっていく。
地元愛や会社のプライドのため,個人商店の温かみにつながるとか願望としてやってみたかったという意見があった。最終的には収益となりCSR,CSVになる。全てが収益にならない課題もあると話し合った。地元愛と意欲を感じた。