低品質真珠形成を起こす殻黒変病は細菌感染症だった!
日本の真珠養殖は, 1893年に御木本幸吉らによって養殖アコヤガイ (Pinctada fucata) の半円真珠が生産されたことから始まり, 2025年現在で130年以上の伝統と歴史がある。その間に, 様々な技術の改良を経て真珠養殖は全国的に広がり, 現在では, 三重県英虞湾地域, 愛媛県宇和海地域, 長崎県対馬地域で主に生産が行われており, 地域経済の重要な産業となっている。また真珠は貴重な輸出品の1つとなっており, 今後の輸出拡大戦略(農林水産省令和5年12月改定)において,輸出拡大を目指す27品目の重点品目の1つに挙げられ,輸出額を329億円(2019年実績)から472億円(2030年目標)へと増加させることを掲げている。しかし, 1990年代以降, 様々な要因による大量死が発生し, 生産量は大きく減少し, 現在も大きな回復はなく, 低水準のままである。
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