トータルコミュニケーション支援部門
2013/2/4
北陸地区国立大学学術研究連携支援事業公開シンポジウム
「高機能発達障害者に対するトランジション・リエゾン支援」
〜困り感への合理的配慮と社会参加を目指した最適化〜
を開催いたします(平成25年3月2日(土):石川県政記念しいのき迎賓館)
■内容
発達障害のある方への「トランジション・リエゾン支援」において、支援者の支援に対する「思い」と、発達障害当事者の実際の「困り感」のニーズにしばしばギャップがある事が課題となっています。すなわち、支援者は各発達障害の主な特性、すなわち自閉症スペクトラム障害の社会性の問題に対するソーシャルスキル・トレーニング、学習障害に対する教育的配慮や支援、AD/HDや二次障害に対する薬物療法などに対して取り組みを行なっています。もちろんこれらは大変重要であるのですが、その一方で、発達障害当事者の様々な生活場面での「困り感」は身体感覚の独特の認知の仕方を含めたいわゆる感覚過敏・鈍麻や「不器用」など身体機能の調整障害であることが多いとも言われています。
本シンポジウムでは、高校・大学から社会へのトランジション・リエゾン支援に焦点を当てて、当事者の視点と支援者の視点を融合させ、国連採択の「障害者の権利に関する条約」にも謳われているように、発達障害のある人が、「その人格、才能及び創造力並びに精神的及び身体的な能力をその可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とする」こと、そのための「合理的配慮」について、話題提供と討論を行います。
■プログラム
第1部
<特別講演1>
「発達障害と生きていくこと―特性を受容し能力を生かそう」
広野 ゆい 氏(NPO法人発達障害をもつ大人の会(DDAC)・代表)
<特別講演2>
「当事者からみた発達段階にあわせた支援の視点」
横山 弘和 氏(京都大学 大学院生)
「発達障害のある大学生への移行支援の視点」
村田 淳 氏 (京都大学 障害学生支援室・コーディネーター)
第2部 パネルディスカッション
司会・進行 細田 憲一(福井大学 保健管理センター・准教授)
「大学コンソーシアム石川を基盤にした大学間連携による障害学生支援」
青野 透(金沢大学 大学教育開発・支援センター・教授)
「高校生への大学体験プログラムの実施とKaienでの就業体験の報告」
西村 優紀美(富山大学 保健管理センター・准教授)
吉永 崇史(富山大学 学生支援センター・特命准教授)
「発達障害における身体機能障害 〜不器用さと感覚の問題と合理的配慮〜」
中井 昭夫(福井大学 子どものこころの発達研究センター・特命准教授)
第3部 総合討論
■日時
平成25年3月2日(土) 13:00 〜 17:00 (受付開始 12:30)
■会場
石川県政記念 しいのき迎賓館 3階 セミナールームB
(石川県金沢市広坂2丁目1番1号)
■参加費 無料
■主催
北陸地区国立大学学術研究連携支援事業「発達障害者に対するトランジション・リエゾン支援研究グループ」
■後援
金沢大学 大学教育開発・支援センター
富山大学 保健管理センター、学生支援センター
福井大学 教育地域科学部、保健管理センター、学生総合相談室、子どものこころの発達研究センター
北陸先端科学技術大学院大学 保健管理センター
福井県立大学
大学コンソーシアム石川(予定)
■申込方法
氏名・所属を明記の上、下記のメールアドレス宛にお申し込みください。申し込み締め切り 平成25年2月28日(木)
ただし、定員70名に達し次第、締め切ります。
<お問い合わせ・お申し込み先>
E-mail: tcsi「@」ctg.u-toyama.ac.jp
(メールを送る際は、@前後の「」をとってご利用ください。)
TEL: 076-445-6910
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