富山大学理論物理学研究室

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About us

富山大学理論物理学研究室は、富山大学(五福キャンパス)理学部1号館2階にあります。
当研究室の教員は学術研究部理学系、大学院生は大学院理工学教育部に所属し、 主に以下のような研究を行っています:

素粒子現象論

 素粒子標準理論を超える新しい素粒子の模型を考案し、 ラージハドロンコライダーに代表される素粒子実験でどのように検証できるかについて研究しています。
 特に、ヒッグスセクターの構造や、フレーバーの構造、 また、ニュートリノの質量生成の機構などを調べています。 このような研究を通して、 素粒子標準理論を超える物理の理論の姿を解明することを目指しています。

素粒子論的宇宙論

 素粒子論の観点から、宇宙のバリオン数非対称の問題や暗黒物質の問題、宇宙のインフレーションの模型などに取り組んでいます。
 これらの宇宙の問題を解決する素粒子の模型と素粒子実験・宇宙線観測との整合性を調べ、 初期宇宙の発展の様子を明らかにすることを目指しています。

学生生活

 学部3年末の研究室配属で当研究室を選んだ学生は、4年次の1年間をかけて素粒子物理学や宇宙論を理解する上での基礎となるテキストを輪読し、また、卒業研究に取り組みます。
 以下が代表的な参考文献の例です:

 ■ "Concepts of Elementary Particle Physics", M.E. Peskin, 2019, Oxford University Press
 ■ "Quarks and Leptons: An Introductory Course in Modern Particle Physics", F. Halzen and A.D. Martin, 1984, John Wiley & Sons Inc.
 ■ "A first course in General Relativity", B. Sshutz, 2009, Cambridge University Press
 ■ "The Early Universe", E. Kolb, 1994, Westview Press

週に1−2回程度ゼミがあります

 修士課程1年次より本格的な素粒子物理学の勉強・研究を開始します。修士課程1年次には場の理論の基礎を学び、標準的には
■ "An Introduction To Quantum Field Theory", M.E. Peskin, 1995, CRC Press
をテキストとして用い、研究に必要となる計算技能を身につけます。修士課程2年次からは個人の興味に応じてテーマを選び、研究を行います。 週1回程度開催するゼミでは教員との議論や学会発表の練習なども行います。

 博士課程では研究活動の専門性が高まり、教員や外部機関の研究者も交えた議論を通じ素粒子標準理論の諸問題の解決を目指して研究を進めます。国内外の学会への参加・発表も行います。

外部機関との交流

  • 理論物理学セミナー
  •  月1回程度、国内外の研究機関の研究者を招き、 専門の研究発表をしていただく理論物理学セミナーを開催しています。

  • 新ヒッグス研究会
  •  全国の素粒子物理学の研究者を集めた、ヒッグスセクターと新物理模型の現象論を議論するための勉強会に参加しています。
     勉強会は4ヶ月に1回開催されます。

  • 北陸信越地区素粒子論グループ研究会
  •  北陸信越地区の大学・研究機関の素粒子論の研究者・大学院生が集まって研究会を開いています。
     年に一度(例年5月頃)開催されます。

  • 国際研究集会
  •  新物理模型の現象論、宇宙論について討論する国際研究集会を開催しています。
     隔年開催で通常は2月頃に行なっています。

  • 研究交流
  •  広島渚(助教)は客員研究員として理化学研究所数理創造プログラムに、特別研究員として南部陽一郎物理学研究所に所属しており、これらの機関と積極的な研究交流を行なっています。

    Collaborations

    ■ 数理創造プログラム (iTHEMS)

    ■ 南部陽一郎物理学研究所 (NITEP)

     

    Projects


    ILC Project

    NHWG

    DMWG

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