南砺市型小規模多機能自治 市民会議 提言の概要
南砺市田中市長へ提言書を渡す市民会議委員
地域特性(市街地・平野部・山間地)や課題に応じたグループ独自の提言はもちろん、共通して挙げられた事項もありました。
5グループから共通して挙げられた事項
・地域課題の共有、住民の意識改革、地域課題を自分事として考える
・全住民アンケートの実施や積極的な意見交換会の開催など住民ニーズの把握
・多くの住民の参画(若者や女性が参加し、かつ世代が偏らない組織)
・子育て支援事業、高齢者福祉事業の必要性
・地域をまとめ運営する事務局の強化、組織の改革、部会制の導入による課題解決事業の実施
・組織のあり方(様々な意見を聞き入れる組織、常に変化していける組織)
各グループ提言の概要
市街地グループ(城端・井波・福野・福光の旧市街地を想定)
課題と組織、 全員参加の仕組み |
・空き家の増加 ・住民の高齢化 ・課題ごとの課題解決チーム設置 ・人材育成、NPO 人材活用 |
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若者・女性 参画推進の工夫 |
・部会員の公募 ・女性の積極選任 ・IT を活用した参加 |
組 織 |
・各部長、副部長のどちらかは女性 ・課題の把握による部会の自然発生 |
事 業 |
・課題把握事業 ・空き家対策事業(大変数の多い空き家を地域資源として活用) ・地域食堂 ・高齢者、子育て支援 |
ポイント |
・取り組みをビジネスへ ・人材育成、発掘 |
平野部Aグループ(平野部で、人口が維持されている、または人口減少が緩やかな地域を想定)
課題と組織、 全員参加の仕組み |
・新興住宅地の住民や若者との連携 ・上部組織とのしがらみを解く |
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若者・女性 参画推進の工夫 |
・若者、女性の地域デビューを仕掛ける ・若者、女性の集まる場へ地域役員が出向く |
組 織 |
・自治振興会、公民館、地区社協の機能を残しつつ緩やかに1本化 ・市部局と連動した部会 ・女性役員の登用と育成 |
事 業 |
・元気な高齢者が運営する各種事業 ・市事業の積極的な受託 |
ポイント |
・IJU ターン受け入れ体制づくり ・わかりやすくコンパクトな組織づくり ・無理のない行事、イベント開催 |
平野部B-1グループ(平野部で、人口が急減している地域を想定)
課題と組織、 全員参加の仕組み |
・交流の場づくり ・学校との連携(地域活動への参加を促し、子供の頃からの地域愛の醸成) |
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若者・女性 参画推進の工夫 |
・青年部会、子育て育成部会の設置 ・組織男女比率を1:1 ・地域と学校の連携(子どもの地域行事への参加) |
組 織 |
・青年部会 ・子育て支援部会 ・稼ぐ事業部会 ・全員参加の組織体制を目指す ・組織が生まれ変わったことを周知するため名称変更(例:○○地域協議会) |
事 業 |
・農業資源など地域資源を商品化 ・若者交流事業 |
ポイント |
・稼げる地域を目指す ・世代間のギャップを理解し尊重しながら課題解決 |
平野部B-2グループ(平野部で、人口が急減している地域を想定)
課題と組織、 全員参加の仕組み |
・子どもが少なく、単位自治会で活動できない ・単位自治会を超えた活動と協力 |
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若者・女性 参画推進の工夫 |
・世代や性別など対象者を分けた意見交換 |
組 織 |
・地域課題検討部会を会長直属の部会として設置し、まずは課題の把握 ・人口増対策部会 ・集落間助け合い部会 ・避けられない人口減少に対応できる地域を目指す |
事 業 |
・人口増対策事業 ・子育て支援事業 ・地場産農産物直売の運営 ・集落間助け合い事業 |
ポイント |
・住民への積極的情報提供 ・まずは、地域課題検討部会を設置し課題を考えニーズを把握 |
山間部グループ(平、上平、利賀などの山間部を想定)
課題と組織、 全員参加の仕組み |
・急激な人口減少 ・働く場所が少ない ・組織で動ける人が少ない |
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若者・女性 参画推進の工夫 |
・地域新聞発行による意見の吸い上げと情報共有 ・部会への自由な参加方式 |
組 織 |
・組織をつくる前にまずは実行部隊をつくる ・単機能(部会を絞る)で、まずは成功例 ・住民(若者や女性)の意見を吸い上げられる組織 |
事 業 |
・空き家情報集約&管理づくりプロジェクト ・小さな仕事情報の管理プロジェクト |
ポイント |
・結を今後も重視 ・短期間で成果が必要(人口減少が急激なため) ・課題解決の実行部隊をつくる ・多機能よりもまずは単機能で成功例 ・行政に頼らず、自分たちで治める ・地域集金など財源確保 |