富山大学 環境化学計測第二講座 環境地球化学グループ

環境化学計測第二講座 環境地球化学グループへようこそ

お花見に集まった、環境地球化学グループのメンバー。2012年4月13日撮影。

 ここは、富山大学 理学部 生物圏環境科学科 環境化学計測第二講座 環境地球化学グループのサイトです。
 このグループでは主に、海水・地下水・土壌・堆積物・生物などを対象とし、化学分析や数値シュミレーションによる解析をもとに、地球環境変動・環境汚染状況の研究を行っています。

張勁 教授 を中心に進められている海洋化学環境の研究:
 地球環境の物質循環やそのメカニズムを解明するために、海洋・陸水および大気中の微量元素と同位体の測定を行っています。沿岸地下水湧水系、深海性冷湧水の形成機構とメタン湧出、日本海深層循環の変動、人為起源物質の縁辺海・北太平洋生態系への影響等を研究してます。
上田晃 教授 を中心に進められている深部地下水やガスの挙動の研究:
 水圏、岩石圏で起こる様々な現象のうち、特に石油・ガス・地熱の胚胎に密接に関与している深部地下水やガスの挙動を地球化学的に検討しています。その方法として、同位体分析、岩石―水反応試験、溶解/沈澱速度測定を行います。また、地球温暖化防止策としての二酸化炭素地中貯留技術に関連して、高温下への注入による安定な二酸化炭素固定化技術“ジオリアクター”を研究中です。
丸茂克美 教授 を中心に進められている金属元素の環境科学と資源科学の研究
 人体に有害な金属元素や、人間生活に不可欠な金属元素の物質循環や水圏や岩石・土壌圏での存在形態を解明し、環境汚染対策や鉱物・エネルギー資源開発に応用します。具体的には以下の研究課題に取り組んでいます。
1. 土壌汚染調査や鉱物資源探査のための現場計測機器の開発
2. 金属元素の同位体を用いた海底熱水鉱床や地熱資源探査技術の開発
3.有害金属元素や放射性核種に起因する土壌汚染対策技術の開発
堀川恵司 助教 を中心に進められている同位体を使った環境科学の研究:
1. 地球環境の自然変動を知るために,海底堆積物を使い過去の環境変動に関する研究を行っている。
2. 現在の海洋や陸水域における水のソースや粒子の移動などを希土類元素とその同位体をトレーサーとして用い解析している。
3. 富山県の湖沼・湿地堆積物,県内の遺跡から産出される遺物などを使い,近過去の環境変化を高解像度で解析する研究にも取り組む予定です。
日下部実 客員教授 を中心に進められているカメルーン・ニオス湖の防災科学に関連した研究:
 1986年にカメルーン・ニオス湖(火口湖)で発生したガス災害(死者〜1800人)は、湖深層に過剰蓄積したマグマ性二酸化炭素が突如として噴出した結果生じたもので、史上稀な自然災害でした。現在も二酸化炭素の供給が続いており、同地域における今後の防災対策が重要です。現在は火口湖下部におけるマグマ性揮発物質の供給系の理解を深める地球化学的研究を行っています。また、防災対策の一環として進められている「地球規模課題国際科学技術協力事業」の事務局を担当しています。
カメルーンとの協力事業 (SATREPS - Cameroon)

 研究室ではお互いの分野を学び合い、協力しながら研究を行っています。陸上〜海洋〜大気という大規模な視野から、地球環境を明らかにする事に取り組んでいます。

大学院生募集

研究室のロゴマーク。原田健太郎作。

一緒に研究を進めていく大学院生を募集しています!

連絡先

  • 張勁 教授: 理学部 B-327室(内線 6665)
  • 上田晃 教授: 理学部 B-325室(内線 6644)
  • 堀川恵司 助教: 理学部 B-326室(内線 6668)
  • 日下部実 客員教授: 理学部 B-328室(内線 6679)
  • 星野由紀子 事務補佐員: 理学部 B-326室(内線 6668)
  • 学生の居室は理学部 B-331室 です。

学生による研究助成獲得

2012年度笹川科学助成 採用内定 平山翔子(修士課程2年生)
「希土類元素濃度・酸素同位体比を用いた西部北極海の水塊構造と淡水寄与の詳細解明 〜海氷減少に対する流入河川水の影響評価に向けて〜」
2011年度笹川科学助成 萩原崇史(博士課程3年生)
「海底地下水湧出量の定量的評価及び沿岸域への化学物質輸送過程の把握−広域海底地下水湧出量観測装置の開発と沿岸域への溶存無機炭酸塩(DIC)輸送評価のアプローチ」
2008年度笹川科学助成 Fantong Willson Ietou(博士課程3年生)
「カメルーン北部半乾燥地域における地下水の地球化学的モデリング −持続的地下水開発のために−」
2007年度笹川科学助成 柏麗麗(博士課程3年生)
「化学トレーサーによるエチゼンクラゲ異常発生の原因解明 − 中国沿岸と対馬海峡の水塊解析及び栄養塩供給の実態」
2005年度笹川科学助成 八田真理子(博士課程3年生)
「海水中の溶存態希土類元素測定法の改良及び化学トレーサーから見た対馬暖流水と日本海の関わり」
  • ☆ 当研究室におけるフィールド科学研究にご支援を頂いております、財団法人日本科学協会に感謝の意を表します。

佐竹教授の思い出

おしらせ

2012年4月9日
「学生による研究助成獲得」を、更新しました。
2012年4月1日
丸茂克美 教授が着任されました。
2011年4月15日
「学生による研究助成獲得」を、更新しました。
2011年4月8日
今年度の研究室名簿を掲載しました。
2010年度の卒業論文・修士論文要旨を追加掲載しました。
上田先生のサイトにリンクしました。
SATREPS - Cameroon のサイトにリンクしました。
2011年3月24日
堀川先生のサイトにリンクしました。
2011年3月6日
2009, 2010年度の写真を追加しました。
2010年12月28日
今年度の研究室名簿を掲載しました。
2009年度の博士・修士論文題目、卒業論文要旨を掲載しました。
2010年11月15日
堀川恵司 助教が着任されました。
2010年10月1日
上田晃 教授が着任されました。
2009年11月22日
佐竹洋 教授が逝去されました。

...過去のおしらせ

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2000年5月15日開設/2012年10月26日最終更新
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