プログラムの概要
富山大学 2008年度 「学生支援GP」 プログラムの紹介
1.プログラムの名称
富大流人生設計支援プログラム
−『14歳の挑戦』と連携する長期循環型インターンシップモデル−
2.プログラム担当者
富山大学キャリアサポートセンター
富大流人生設計支援室長・人文学部教授 小助川 貞次
3.キーワード
(1)『14歳の挑戦』
(2)生徒指導ボランティア
(3)学びの循環
(4)キャリア開発支援
(5)長期型インターンシップ
取組内容
富山県では全国に先駆けて県内全中学校が「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」を実施しており、本学のインターンシップにも2006(平成18)年度から経験学生が参加するようになってきた。しかし、相互に明確な連携・接続がないために、生徒・学生の経験値は個人レベルにとどまっていた。本プログラムではインターンシップ参加学生が実習後もICTを利用した自学研修を重ね、『14歳の挑戦』の生徒指導ボランティアとして参加する。大学生は自らの成長を省みる機会を獲得し達成効果を高め、中学生は数年先のキャリア・ターゲットとなる大学生と触れ合うことで将来像を獲得し、発達段階に応じたキャリア教育の学びの循環として機能する。本プログラムにより、パーソナル支援、修学・学生支援、キャリア開発支援の総合的学生支援体制が推進できるとともに、他の高等教育機関と地域社会に対しても新しいタイプの長期型インターンシップを提示することになり、地域社会全体の活性化に大きく寄与できる。
選定理由(文部科学省のコメント)
富山大学においては、学生支援に関して明確な理念と目標に基づき組織的に実施しており、その取組は、修学・生活支援、パーソナル支援、キャリア開発支援という3つの観点での学生ニーズへの対応であり、大きな成果を上げていると言えます。
今回申請のあった「富大流人生設計支援プログラム」の取組は、学生を取り巻く環境の大きな変化に対応し、キャリア開発支援にさらに力を注ぐ必要性から、富山県が行ってきている「14歳の挑戦」事業にも積極的に連携する長期循環型インターンシップモデルを構築しようとするものであり、学生のキャリア開発支援の充実とともに、地域社会全体の活性化にも貢献できる事業と言えます。この取組の中には、中学生(14歳)が企業等での体験をしつつ大学生と触れ合うことと大学生が自らの成長を省みつつインターンシップを経験することにより、それぞれが将来像を思い描く機会となる「学びの循環」にもつながることが期待され、他に見られない工夫ある取組であると言えます。
特に、この取組での新しいタイプのインターンシップは、多くの機関・関係者とも連携しながら進めていくことが欠かせませんが、よく連絡調整が進められています。地方の高等教育機関としての利点を生かした取組でもあり、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。
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