「地方鉄道活性化支援プロジェクト」のご案内
地方鉄道に関する情報
●費用便益分析について
日本においては、採算性によって鉄道の価値が決まるかのような議論が行われていますが、鉄道のような社会資本は採算ではなく、社会にもたらされる「価値」によって評価されるべきであると言えます。「価値」を計測する手法はいろいろありますが、「費用便益分析」と呼ばれる手法はその1つで、国土交通省からはその分析のための マニュアルも示されています。
赤字と言われて存廃が議論されてきた地方鉄道路線のなかには、費用便益分析を実施した結果、「社会にもたらされる便益は、存続のために必要な費用を上回る」という結論に達して存続された路線がたくさんあります。路線を維持するためには公的な費用が必要であるが、それによってもたらされる社会の便益はその費用よりも大きいと判断されたということです。
トップページで紹介した「万葉線」、「富山ライトレール」、「えちぜん鉄道」などがその例です。

「費用は、バス代替の方が路面電車化よりも30年間で82億円(68+14億円)も有利だが、便益は、路面電車化の方が224億円大きい」という結果となっています。 もし費用だけで決めていたら「富山ライトレールプロジェクト」は実施されず「廃線」になっていたと考えられますが、現在は、地域に役立つ大変価値のある路線として大きな効果を生み出しています。 |
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