国際シンポジウム「プチ・サイエンス・イン・シック」を開催しました

日時:8月24日(金)14:00~16:00
場所:CiCビル5階 大学コンソーシアム富山「駅前キャンパス」研修室1
参加対象:中学生・高校生・学生・保護者・教職員・一般
 各分野における理系の裾野拡大,ならびに国内外で国際的に活躍できる人材育成をめざし,主に中高生・学生を対象に,科学・研究の面白さを伝え,次世代育成のための啓蒙活動を行うとともに,国際的視野に立ったサイエンスの魅力を伝えることを目的に,「プチ・サイエンス・イン・シック」を開催いたしました。中高生・学生を中心に多くの方にご参加いただきました。 開演前の30分は,開演前に富山大学理系女子大学院生チーム「スマート・ポリネーター」による理系の研究やライフスタイルの紹介,富山大学の女性研究者のパネル展示が行われました。 本シンポジウムでは,スイス・バーゼル大学より森 真弓博士,Paola Occhetta博士をお招きし,国際的にご活躍されている女性科学者から科学の魅力についてのご講演をいただきました。講演後、お二人による質疑応答・ディスカッションも行われました。 開会の挨拶では,富山大学大学院医学薬学研究部(薬学)の田渕明子准教授がご講演者の紹介とスマート・ポリネーターの活動の目的や内容まで紹介され,参加者の期待を大いに高めました。 続いて,富山大学の遠藤俊郎学長よりご挨拶がありました。富山の若者に夢と希望あふれるメッセージを届けに来てくださったお二方に対する歓迎と感謝を英語で伝えられました。 森真弓博士のご講演では,「科学者になるには?」というテーマに基づき,物事を多角的に見る姿勢の大切さを参加者にわかりやすくお話いただきました。 最後にTechnology・Education・Developmentという研究に重要な3つの事柄の頭文字から,さらに平易にTry・Enjoy・Don’t Lieが大切だとのメッセージをいただきました。 Paola Occhetta博士のご講演では,自分の生まれ育ったところにいるだけでは自分自身が成長できないと強く感じたことから国際的なご活躍へとつながった経緯や,ご自身の歩んで来られた道のご紹介をもとに,若い世代に向けた力強いメッセージをいただきました。 質疑応答・ディスカッションでは,参加者より多くの質問があり,2人の講演者には1つ1つに丁寧にお答えいただきました。
・なぜ,海外(国外)へ行こうと思ったのか?
・どうやって多様な国々からやって来た研究者と円滑にコミュニケーションをとっているのか?
・(科学者として自分に嘘をつかないことが大切だとおっしゃいましたが)嘘をつきたくなったことはありますか?あるとすればどんなときですか?
・様々な視点から物事を見るようにするにはどのようなことを心がければよいですか?
・これまでで印象に残っている研究・研究者は?
などのほか,研究に関すること・趣味に関することまで質問が相次ぎました。
 閉会の挨拶では,富山大学大学院理工学研究部(都市デザイン学)の髙栁百合子先生が「素晴らしい講演を聞くことが出来て感動し,興奮が収まりません。皆さんとこの時間を共有できたことが本当に嬉しい」と感想を述べられました。 閉会後も参加者から講演者への質問が相次ぎ,盛会となりました。