【理工系裾野拡大】ハッピー・キャリア・ミーティング~薬学分野で活躍中の女性ロールモデルから学ぼう!~を開催しました
日 時:2023年11月29日(水) 17:15-18:55
会 場:富山大学杉谷キャンパス 薬学部研究棟2 セミナー室8
参加者:43名(会場20名、オンライン23名)
本学の次世代育成型理工系裾野拡大に従事する女子学生チーム「スマート・ポリネーター」が企画・運営を行う標記イベントを開催しました。薬学部准教授で、ダイバーシティ推進センター次世代育成部門長の田渕 明子先生による開会挨拶の後、薬学分野で絶賛活躍中の2名の講師からご講演を頂きました。
まず、今年発表されたばかりのアルツハイマー型認知症治療薬開発の立役者である、バイオジェン・ジャパン株式会社の、岡﨑 紀子氏からお話を伺いました。バイオジェン・ジャパン以前にお勤めだったノボノルディスクファーマ株式会社にて、デンマーク本社赴任を含む営業・広報・渉外・マーケティング・学術・イベント企画、そして現在はバイオジェン・ジャパンにおいての営業活動DX推進など、幅広い分野で国際的にご活躍してこられたご経験、そしてその中で人生がいかに彩られていったかを、流麗な語り口でお話しいただきました。
次に、瑠璃光薬局に薬剤師としてお勤めの大溝瀬璃奈様にご講演いただきました。大溝様は、富山県出身であり本学の薬学部薬学科をご卒業されておられます。「地域に根ざした薬局で働く楽しさ」という演題のとおり、薬剤師としての業務を本当に楽しんでおられることが伝わってくるお話でした。薬局薬剤師の仕事として、多くの人の目に触れるのは外来調剤業務ですが、それ以外にも施設に届けるための調剤業務や、地域との交流活動など、なかなか聞くことができない薬剤師の業務内容を知る機会となりました。
会場・オンライン双方に、高校生や大学学部生・院生、保護者、高校教員等の参加があり、質疑応答では「高校生の間にしておくべきこと」や「薬学分野において重要な資質とは」など多くの質問が上がり、2名の講師にそれぞれお答えいただきました。その後の座談会では、参加した高校生は日頃の勉強や進路における疑問を講師に尋ねたり、大学生は就職後の不安について悩みを共有したりと、活発な意見交換が行われました。薬学分野で、グローバルな活躍をしておられる岡﨑さんと、地域密着で活躍しておられる大溝さんのお話の発展的な融合が見られる座談会となり、さらに陪席していただいた本学薬学部の先生方からも、薬学部入学後にどのようなスキルが求められるかや、入試における情報などをお話しいただき、実りある会となりました。
閉会の挨拶では、薬学部長の松谷 裕二先生が「薬学分野には多彩な進路選択があり、可能性は世界に向けて広がっている」とし、参加した高校生や大学生を鼓舞されました。本会が、次世代を担う方々の一助となれましたなら幸いです。