令和5年度管理職研修を開催しました
日 時:2024年3月8日(金) 13:30-14:30
会 場:富山大学 事務局5階大会議室(Teamsライブ配信あり)(講師オンライン登壇)
参加者:81名(会場18名、オンライン63名)
元名古屋大学総長、現東海国立大学機構長の松尾清一氏を講師にお迎えし、「アカデミアにおけるダイバーシティーの課題と展望ー日本の動きと、東海国立大学機構の取り組みー」と題してご講演いただき、大学経営の中核を担う教職員の皆様を対象に研修を実施しました。
日本が直面している少子高齢化社会においての女性活躍の必要性を、男女共同参画の現状を示す様々なデータを用いてお話しいただいた後、名古屋大学が女性教員比率向上に向けて取り組んだ事例をご紹介いただきました。学童を併設した保育所の設置や、研究グループを率いる女性研究リーダーの育成と増加を目的とした女性リーダー「PI(Principal Investigator)」枠の設置など、さまざまなポジティブ・アクションを導入しながら、同時にワークライフバランスの推進のための施策を投じるなど、参考となる取り組み例を多くご紹介いただきました。
一方、国連のHeForSheプロジェクトに唯一日本の大学として選出された際に参加した国連本部での会議では、海外の大学が設定する目標値と名古屋大学の目標値との乖離が大きく、日本がいかに遅れているかを感じたとのエピソードもありました。
育児・介護との両立支援の拡充や、アカデミアを目指す女子学生を育成するカリキュラムの見直しなど、課題は山積しています。名古屋大学では施策を投じる中でジェンダー平等に関心のある人口が増え、推進力が高まりました。当センターでは引き続き、より多様性推進について考察する機会を提供していきたいと思います。
研修の様子