令和6年度ダイバーシティ・管理職研修を開催しました
日 時:2025年3月10日(月) 13:30-14:30
会 場:富山大学 事務局5階大会議室(Teamsライブ配信あり)(講師オンライン登壇)
参加者:82名(会場29名、オンライン53名)
横浜国立大学ダイバーシティ戦略推進本部 学長特任補佐・東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 特任准教授の、佐々木 成江氏に「ジェンダード・イノベーション推進のための取り組みについて」と題してご講演いただき、大学経営の中核を担う教職員の皆さまを対象に研修を実施しました。
日本は、男女平等参画の度合を測るジェンダーギャップ指数がOECD主要国の中でも最低となっており、女性研究者の比率も低いことが社会課題となっている中、研究においてそれぞれの性の視点や、人種、障がい、年齢等の多様な視点が入らなければ(性差分析・交差性分析)、開発されたモノやサービスに不利益が大きく生じることをデータを用いて提示されました。それはけして女性への不利益にとどまるものではなく、男性に対する影響も大きいそうです(例:骨粗しょう症検診の補助金対象に男性が入っていない等)。佐々木先生は、研究や技術開発において、性差分析や交差性分析を加えることにより、科学や技術分野におけるイノベーションにつながり、多様な人々に寄与できる発見となる、と話されました。多くのデータやエビデンスを示しながらのお話で、始めから終わりまで興味が尽きることなく、学ぶことができました。
参加者アンケートからは、「男女共同参画がどのように大学発展に貢献するか、さらに理解が深まった」「ダイバーシティとその推進について、見方が拡がった」等の感想が寄せられました。本学における研究・開発にダイバーシティの視点が用いられ、研究振興と本学の発展につながれば幸いです。佐々木先生、参加者の皆さま、ありがとうございました。