ダイバーシティ推進センター長挨拶
このたび、ダイバーシティ推進センター長を拝命いたしました。微力ではありますが、センターの活動をさらに発展させるべく、尽力してまいります。
今日、グローバル化や社会構造の変化に伴い、ダイバーシティ(多様性)の重要性はますます高まっています。異なる背景や価値観を持つ人々が互いに尊重し、協働することは、組織の持続的な成長に不可欠であり、また豊かな社会の実現にもつながります。また、日本の一地方に位置する組織として、地方だからこそできるダイバーシティ推進のあり方についても模索していきたいと考えています。地域の社会・文化に根ざした視点から、多様な人材が活躍できる環境づくりを進め、その輪を着実に広げていくことが、私たちに課された大きな使命だと認識しています。
これまでセンターでは、女性研究者支援、ワーク・ライフ・バランス推進、多様なSOGIの理解と施設整備など、多様性を尊重するためのさまざまな施策に取り組んでまいりました。私自身も男女共同参画推進室のころから、特に理工系分野での女性活躍のための環境づくりを推進し、自他の意識改革に努めてまいりました。平成2年度より現センターに移行し、対象がさらに広がることとなり、これまでの活動を拡充・深化させ、富山の地域性を生かしながらすそ野までダイバーシティの意識を浸透させることを目指します。その際に忘れてはならないのは、「多様性の押し付けは多様性ではない」ということです。多様性とは、本来、互いの違いを自然に受け入れ、尊重し合う文化であり、決して一方的に価値観を強いるものではありません。すべての人が自らの意志で他者を尊重し、多様性を認め合う風土を育むことが何よりも重要だと考えています。最終的には、ダイバーシティが特別なテーマとして議論されることすらない、多様性を尊重することが当たり前の文化として受容される社会の実現を心から願っています。
センターとしても、対話と共創の場を積極的に設けながら、誰もが尊重され、能力を発揮できる居心地のよい社会づくりに貢献してまいります。皆様方におかれましても、これまで以上のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
ダイバーシティ推進センター長 大路 貴久
ダイバーシティ推進センター構成員(R7.4.16現在)
学長補佐・センター長(工学系 教授) 大路 貴久
副センター長(理学系 教授) 小林 かおり
副センター長(教育学系 准教授) 藤本 孝子
副センター長(薬学・和漢系 准教授) 田渕 明子
副センター長(工学系 准教授) 岡田 卓哉
副センター長(理学系 助教) 佐藤 杏子
コーディネーター 濱辺 沢子
事務職員 松木 真理
事務補佐員 白又 紫乃