みんなの住民自治創生セミナー

みんなの住民自治創生セミナー 事業レポート 前期 1

南砺市富山大学


開講挨拶 / 小規模多機能自治へ向けて

日 時 2018年9月9日 13:30~16:30
会 場 ア・ミューホール
講 師 IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] 川北 秀人 氏

開会あいさつ

田中 幹夫 南砺市長

 自治のあり方を考える取組として、これまで小規模多機能自治の勉強会を開催し、2017年に「富山大学と考える”南砺で暮らしませんか!”プロジェクト」の覚書を締結しグループ討論などの手法で提言をまとめて進めており、2019年4月より小規模多機能自治を進める準備をしている段階にある。

 今回、具体的に自分たちの地域の課題などを想像しながら、それぞれの地域で幸せに暮らせるよう行動していくことを目標に新たな地域づくりにつながることを期待している。


鈴木 基史 地域連携推進機構長

 南砺市とプロジェクトを進めているところである。南砺市には、合併でできた地域でそれぞれの課題があり、地域のコミュニティーやボランティア・企業・NPOが、地域のプレイヤーとなって総力で解決していくことが小規模多機能自治につながると考えている。

 そこから生まれた住民のつながりが、災害等にも強い地域づくりにもつながる。全国の事例を共有し来年からの小規模多機能自治の始動に向けて取り組んでゆきたい。


みんなの住民自治創生セミナーとは?

南砺市 南砺で暮らしません課 市川 課長

 「小規模多機能自治の必要性について理解する」「地域の課題を解決するための事業の事例を学ぶ」をテーマに前期セミナー4回の講座で情報提供とグループワークを行う。

 「まちづくり」は「人づくり」が基本であり、小規模多機能自治が目的ではなく、自ら考え住み良い地域を創ることが目的となるようにつなげたい。


小規模多機能自治へ向けて

IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] 川北 氏

 南砺市の人口や財政の推移の解説、島根県雲南市などの小規模多機能自治の取組事例、また、実際に小規模多機能自治を推進するための具体的な方法などを紹介した。


地域特性に応じた変革を

 昔と今では働き方や暮らし方が変わってきている点について、少子高齢化や過疎化は昔からの課題であったが、これからは今まで以上に急激に加速する。今までのやり方や地域運営も変える、地域の特性に応じて柔軟に変革していかなくてはならない。


85歳以上の割合が2倍に

 南砺市の人口構成の推移は、51,327人いた人口があと17年後には37,832人になり、85歳以上の割合は14人に1人から7人に1人と倍増する。これまでまちづくりの主力であった65~74歳の人口も今がピークで、これからどんどん減り続けることになり、今後はイベントよりも暮らしをどうやって支えるかにシフトせざるを得ず、地域づくりを根本から見直すタイミングにきている。


判断を先延ばししない

 「新たな組織をつくる際には、間違っても新しい行事をしようとか事務所に居るだけの職員を雇用してはダメ」「地域の命と暮らしを守るため、地域の人材を育てるために人件費や建物を使って欲しい」「新たなことを決めたくないなら決めないのも自治。ただし、『決めない』と決めると『苦しくても未来のために動こう』という人(若者)が離れていきますよ」。




みんなの住民自治創生セミナー事務局
南砺市役所 市民協働部 南砺で暮らしません課 / 富山大学 地域連携推進機構 地域連携戦略室


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