日 時 | 2019年2月24日 13:00~16:00 |
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会 場 | ア・ミューホール |
富山大学が各地域と連携し、いろんなビジネスが始まっている。本日発表された事例も実績として紹介されるようになることを期待している。
「持続可能な社会」と聞くと難しく感じるが、自分たちの街で快適に健康で暮らしていこうという考えが「持続可能な社会」につながる。人口減少の中で、年齢に関係なく地域の意欲ある人材で地域が循環することを期待している。
これまでの経緯、前期・後期の受講内容について紹介した。
受講者による事業の提案を1人4分でプレゼンテーションが行われた。
大浦 徹 | 高齢者向けスマートフォンなどのIT教室 |
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大川 繁樹 | 営農組合と空き家を活用した熟年期を豊かな生活にする作業スペースの開設 |
長田 正勝 | 買い物代行・空き家仲介・地域人材センター |
坂下 三樹 | パラグライダーを中心とした地域活性化 |
佐竹 弘昭 | 地域内交通・デマンドタクシーの運行 |
高田 実 | サロン型ミニデイサービス |
中谷 正一 | 健康寿命を延ばす軽スポーツ活動 |
中道 真由美 | 障がい者雇用を増やす「なんと100年おしごと隊」の設立 |
中山 朋美 | 人材バンクによるシェアリング事業 |
森田 清仁 | 広報なんと タウン誌化計画 |
プ事業案の発表をまとめたポスターの前に立ち参加者向けに質疑応答する
ポスターセッションが行われた。参加者からもアドバイスや応援など受けた。
テーマ | 地域が生き残るために何が必要か |
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パネリスト |
田中 幹夫 南砺市長 鈴木 基史 地域連携推進機構長 日本政策公庫 宍戸 俊一郎 高岡支店長 受講生 |
コーディネーター | 金岡省吾 教授(富山大学 地域連携戦略室長) |
金岡教授:プラン立案に取り組んだ感想などお願いします。
ポスターセッションでも賛同してくれる人が多くいた。改めて共通の地域課題だと認識することができた。
数年間の活動が今回のプランづくりにつながった。自分磨きを継続したい。
いきなり組織ができるとは思っていないが、協力者を増やして活動につなげていきたい。
現状維持するのが精一杯。人がいないのが課題。
他の地域で提案事業を実行しているところもあるが、自分たちの地域で継続できるように提案していきたい。
地域の交通網を構築するにあたり、それぞれが問題意識を持っているが、地域で共有して実施できるようにしてゆきたい。
今回のセミナーを通じて、地域活用での提案づくりを覚えたので地区へ還元したい。
モチベーションの考え方はいろいろあるが、お金の対価があることで継続につながる。営農組合を通じて対価をしっかりと確保させ継続させたい。
地域の高齢者が年々増え、情報が増えることで新しい生活につなげることができたらいいと思い提案した。
金岡教授:田中南砺市長より市の立場から見た塾と今後についてお願いします。
全国的に高齢化や大規模災害などが起きる時代に、企業や行政が対応できない部分を地域が担うことが大切になってくると考えている。
このような場での発表を通じて多くの人に共感してもらい、物事が膨らんでいくことが重要である。
金岡教授:鈴木 地域連携推進機構長より大学の立場から見た塾と今後についてお願いします。
今回の発表を事業化につなげ、社会起業家(イノベーター)になってほしい。事業化は大変だが、成功体験を見た周りの人たちが次々と地域の中から出てくることを期待している。
金岡教授:金融の立場から見た地方創生についてお願いします。
地域の課題をビジネスを使って解決するソーシャルビジネスの融資制度では、貸し倒れが少ない。地域課題解決のためのビジネス要素が強く、持続性ある経営が多い。
素晴らしい提案や、実行されている事業などもあり、小さな事例の積み重ねが増えることに期待している。事業化に行き詰っても大学や金融機関などの協力でソーシャルビジネスが継続できるように連携していきたい。
田中幹夫 南砺市長
富山大学と連携することで住民自治のあり方や、街づくりの知識などを得ることができた。
2019年4月からの小規模多機能自治開始に向けて準備を進めているが、地域の課題解決に向けて地域の課題について問題意識を持つことと、話し合うことが重要である。
受講者の事業発表が各地域で実行され、地域のリーダーとなることを期待している。