奥様の育休明けにバトンタッチ!生後6か月から半年間の育休取得
vol. 1 野澤 豊一 先生
育児休業を取得してよかったこと・大変だったことは?
私が育休を取ったのは、次男(第二子)が生まれて約半年がたって妻の育休があけた後の、約半年間です。我が家は共働き、しかも妻が単身赴任という事情があったので、実は次男が生まれる前も平日を中心に長男と二人暮らしをしていた時期が半年ほどありました。いちばん大変だったと思いだされるのは、食事を食べさせること。特に長男はご飯やおかずをあちこちに投げつけずにいられなかったので、毎回新聞紙を床に敷き詰めて食事に臨まなければなりませんでした。あと、夜泣きや夜のオムツ替えなどで寝不足になるのも辛かったです。
仕事の調整はどうされましたか?
私の場合、同じ研究室の先生の理解があったことと、芸文の先生に調査実習の授業をお願いできたことが何よりも大きかったです。教育面はそれで何とかなりましたが、育休に入るまでに片づけられなかった依頼原稿にはかなり悩まされました。子供が昼寝しているあいだに本を読んだり、土日に妻や県内に住むお互いの両親に頼って喫茶店で原稿を書いたりしました。育休明けの授業準備にもこうした時間を利用しました。おかげで今はあちこちに頭が上がりません。
仕事復帰された後に、変化した考え方・価値観などありますか?
妻と私は仕事も同じくらい忙しくて、家事もほぼ半々で分担しています。それが子育てとなると、フィフティ・フィフティにはなかなかならない。お産や授乳は男性にはできません。その事実に甘えてしまって、夜中にオムツを替えたり夜泣きする子どもを抱っこであやしたりということも、つい“母親”に任せがちになります。家庭内での男女のあいだにあるこうした不均衡に、子どもたちとの密着した日々のなかで気づけたことが、私にとっては最も大事な価値観の変化でした。

