男性育児休業取得者インタビュー

誕生の幸せを感じ、妻に寄り添う大切な時間。これは男性の権利だ

vol.6 大西 健太 先生(附属病院 麻酔科)


☆大西先生は、第1子の時には1歳お誕生日前に、第2子の時には出生時に育児休業をご活用されました。


出生時育児休業の取得について

 私が出生時育児休業を取得したのは、次女と妻の退院後から4週間です。長女のときは母子が里帰りをしていたのですが、今回は退院後から一緒に生活する予定でした。 生を受けて1日1日を一生懸命に生きる赤ちゃんを、そばで見守りながら過ごせたことは本当に幸せでした。また心身共に不安定になりやすい出産直後から、妻に寄り添えたことも大切な時間になったと思います。次女が新たに家族として加わったことで長女にとっても大きく生活が変化しましたが、そういった家族全体のバランスをとりながら、新たな生活スタイルを模索する時間として貴重な育児休業となりました。


育児休業中に大変だったこと

 次女の急な啼泣で、夜間に長女が起きてしまうことが続き、環境を整備したり役割を分担したり上手く夜間の睡眠時間を確保できるようになるまでは大変でした。また哺乳瓶は拒否だったので、夜間含め全ての授乳は妻頼りでした。「夜間の授乳は妻に頼らずにやるんだ」と意気込んでいたのですが、空腹で泣いている次女に何もできないのがもどかしかったです。


育児休業を取得するにあたっての職場エピソード

 「育休とらないの?」、「今回も育休とる?」といったように上司から勧められたり聞いてくれたりする環境に救われました。同じ男性職員からも「今度育休の取り方とか教えてよ」と肯定的な意見も励ましになりました。


これから出産をひかえているパパたちに、メッセージなど

 お産を行えない男性には、赤ちゃんの生まれてくる自覚があまり持てない方もいると思います。また何をどうしたらよいかも分からない場合もあると思います。しかしそれは母も同じで、生まれた子供が何人目であろうとも、さまざまな不安があるはずです。 出生時育児休業はそんな夫婦の不安に寄り添い、新しい家族の誕生の幸せを感じながら育児を行うための制度だと思います。時間や心身の余裕を持って育児にあたるためにも育児休業は男性の権利であり、選択肢のひとつになるはずです。


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