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講義内容(シラバス)2011
アルミ加工産業特論
授業科目名 |
アルミ加工産業特論 |
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担当教員(所属) |
山口英男(北陸経済研究所)、竹田昭彦,新瀬誠(YKK AP)、村上哲、 |
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授業科目区分 |
スーパーエンジニア養成コース |
授業種別 |
修士課程 正規科目 |
時間割コード |
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対象所属 |
理工学教育部 |
開講日程 |
6月-8月 土曜日3、4限 |
対象学年 |
社会人技術者 |
単位数 |
2 |
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連絡先(研究室、電話番号、電子メール等) |
産学連携部門(城石昭弘 Tel:076-445-6977) |
オフィスアワー(自由質問時間) |
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授業のねらいとカリキュラム上の位置付け(一般学習目標) |
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・産業の発展経緯と確立された固有の技術に対する理解を深めること |
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達成目標 |
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富山県は我が国最大のアルミ加工産業集積地域であり、主要各社の業容の発展経緯とその間の主要な開発技術について理解を深める。講義は企業技術者(キャリヤーエンジニア総勢14名)がオムニバス方式で分担する。見識豊かな次世代の産業技術者としての育成を図る。 |
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授業計画(授業の形式、スケジュール等) |
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第1回 |
アルミ加工産業概要−発展経緯等− |
山口 |
第2回 |
DI(drawing & ironing)技術並びに衝撃押出し加工の概要と商品開発事例 |
浅井 |
第3回 |
アルミニウム合金の圧延加工技術 |
玉置 |
第4回 |
アルミ二ウム加工技術の建築産業への展開T ビル建材への取組み |
竹田 |
第5回 |
アルミ二ウム加工技術の建築産業への展開U 住宅用アルミ建材の製造技術 |
小島 |
第6回 |
アルミニウムの表面処理技術−アルミ建材への意匠と機能の付加− |
宇野 |
第7回 |
展伸用アルミニウム合金の特性と溶湯処理技術 |
新瀬 |
第8回 |
押出し用アルミニウム合金の特性と押出し技術 |
新瀬 |
第9回 |
アルミダイキャスト技術の概要と自動車部品開発事例 |
刑部 |
第10回 |
押出し技術及びその周辺技術概要と自動車部品開発事例 |
刑部 |
第11回 |
アルミニウムの接合加工T−アルミニウム接合加工の概要と溶接技術− |
冨田 |
第12回 |
アルミニウムの接合加工U−ろう付け技術と製品への応用− |
沖 |
第13回 |
アルミニウムの接合加工V−固相接合技術の活用によるアルミニウム製品の開発事例− |
堀 |
第14回 |
アルミニウム材料の鍛造・鋳造技術概要 |
餅川 |
第15回 |
技術経営から見たアルミ加工産業の将来性について |
村上 |
第16回 |
アルミ加工の実際(実習) |
高辻 |
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キーワード |
精錬、溶湯処理、鋳造、押出し、圧延加工、表面処理、防食技術、複雑形状加工、ダイキャスト、曲げ加工、深絞り、DI、衝撃押出し加工、鍛造、溶接、ろう付け、固相接合、エネルギー、環境、ヒートシンク |
履修上の注意 |
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教科書・参考書等 |
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成績評価の方法 |
出席回数、レポート(各講師毎に) |
関連科目 |
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備考 |
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アルミ加工産業特論:授業計画
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回 |
主題と位置付け |
学習方法と内容(講義概要) |
1 |
アルミ加工産業概要−発展経緯等− (山口) |
はじめに、統計的なデータに基づき富山県の主要な産業として発展してきたアルミ加工産業各社の事業拡大と発展経緯及びアルミ加工技術産業規模の全容について概説する。 |
2 |
DI(drawing & ironing)技術並びに衝撃押出し加工の概要と商品開発事例 (浅井) |
DI加工の概要と実際にアルミ飲料缶の製造に本法を採用して、その技術確立に至った経緯について概説すると共に、衝撃押出し加工を用いた製品開発事例について述べる。 |
3 |
アルミニウム合金の圧延加工技術 (玉置) |
肉厚板材から箔に至る様々な厚みのアルミニウム合金板材の圧延加工について、技術開発経緯と課題について概説する。 |
4 |
アルミ二ウム加工技術の建築産業への展開T (竹田) |
近年,ビルに求められるデザイン性及び環境配慮などの機能性に関して難易度が高まってきており、その実現に向け様々な工夫と検証が必要となってきている。カーテンウォールの設計を通してアルミ建材に求める性能・機能について開発事例を紹介しながら解説する。 |
5 |
アルミ二ウム加工技術の建築産業への展開U (小島) |
戸建住宅用アルミニウム合金製建材について、製造技術開発の概要を商品群拡充及び商品性能・機能向上の変遷と対比しながら述べる。 |
6 |
アルミニウムの表面処理技術 (宇野) |
アルミニウムは表面処理を行うことで、耐久性向上のみならず、多彩な意匠・様々な機能を付加することができる。陽極酸化処理・塗装をはじめとする表面処理についてアルミニウム建材を例に技術の概略と開発事例を述べる。 |
7 |
展伸用アルミニウム合金の特性と溶湯処理技術 (新瀬) |
建材や自動車に広く用いられているアルミニウム合金の特性について概説し、その製品品質に大きく影響する溶湯処理について自社の改良事例を交え述べる。また最近話題のアルミリサイクルについても言及する。 |
8 |
押出用アルミニウム合金の特性と押出技術 (新瀬) |
アルミ建材等に用いられている押出し形材には品質、コストも含め様々な特性が要求される。これらをクリアするための材料技術。押出技術について開発事例を述べる。 |
9 |
アルミダイキャスト技術の概要と自動車部品開発事例 (刑部) |
アルミダイキャスト自動車部品は特に気密性や強度などの要求品質が重視される。本稿ではダイキャストの概説と鋳造シミュレーションから物つくりまで一気通貫で高品質化に取り組んだ事例を述べる。 |
10 |
押出し技術及びその周辺技術概要と自動車部品開発事例 (刑部) |
自動車部品製造では多種多様な品質要求をクリアすることが必要である。材料への添加元素の検討による合金開発に始まり、製品設計から工法までの技術開発に取り組んだ事例について述べる。 |
11 |
アルミニウムの接合加工T (冨田) |
アルミニウムの接合技術の全貌を概説した後、溶接用アルミニウム合金の溶接・接合方法、及び溶接部の強度や組成変化について述べる。 |
12 |
アルミニウムの接合加工U (沖) |
ろう付けの利点は強度と気密に優れた継ぎ手を迅速に、低価格で、同時に多数を接合出来ることである。その技術の概要と自動車用熱交換器等への応用について述べる。 |
13 |
アルミニウムの接合加工V (堀) |
固相接合について概説の後、FW(friction welding)を適用したサスペンション、FSW(friction stir welding)を活用した、各種アルミニウム製品及びFAB(friction acoustic bonding)によるAl/Cu製ヒートシンクについて説明する。 |
14 |
アルミニウム材料の鍛造・鋳造技術概要 (餅川) |
鍛造アルミホイールと鋳造アルミホイールを比較しつつ、鍛造と鋳造技術の原理を述べ、それぞれの製品性能がどのように向上するかについて述べる。 |
15 |
技術経営から見たアルミ加工産業の将来性について (村上) |
経営者から見たアルミ加工産業の将来性と克服すべき技術課題について、エネルギー、環境、コストの面から考察する。 |
16 |
*アルミ加工の実際(実習) (高辻) |
実際のアルミニウム関連製品の製造工程を見学し、モノづくり現場での体験学習を行う。 |
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*これまでの【アルミ加工の実際(実習)】(見学)コース
21年度:ワシマイヤー(株)、三協立山アルミ(株)新湊工場
三協マテリアル(株)奈呉工場、アイシン軽金属(株)
22年度:武内プレス工業(株)、YKK(株)黒部事業所