基礎医薬工学特論
医薬品製造・開発における基盤的技術(合成・分析・晶析等)、薬物と生体との関わり(生化学・代謝・薬理等)、医薬品開発のための基礎知識(構造活性相関・バイオ医薬品・生体と高分子等)、および医薬品開発の根幹をなす薬事関連法規(事例と考え方)に関 する講義が展開される。本講座では、原薬製造・製剤・品質管理・新薬開発等に関わる技術者の基礎力と創造力の向上を図ることが主目的であるが、医薬品産業以外の業種からの受講も歓迎する。15回の講義を通して、「医薬品製造の本質とは何か?」をあらゆる角度から考えたい。
製剤工学特論
医薬品の原料である化学物質だけでは、薬理活性が十分に得られないだけでなく、安全性、安定性、有用性、実用性など医薬品として備えるべき条件に適していない。医薬品は、主薬に賦形剤を添加し、適切な製剤に加工、包装などの製剤化プロセスを経て医薬品となり実際に用いられている。本特論では、固形製剤製法を中心に、単位操作を通じて各製剤の製法を理解し、また各工程で遭遇する諸問題や製剤の性質、安定性に関する諸問題を理解することで医薬品製造プロセスへの応用に役立てることを目的とする。
先進メカトロニクス工学特論 〜次世代ロードマップのための先端技術〜
製造の現場ですでに多く用いられている自動制御装置やロボットは、IoTや人工知能などにより、さらなる高知能化が求められてくる。これに対応するため、現場の中核となるエンジニアには「機械工学」、「電気・電子工学」、「材料工学」、「情報工学」など多岐多分野に亘る要素技術の知識が必要になる。本講座ではこれらの分野を横断的に学習するとともに、AIやIoTの知識を修得することを目的とし、自動制御装置の開発に不可欠な基盤技術や高知能化のための先端技術について解説する。
スマートマニュファクチャリング特論 〜材料と加工技術の進化〜
年号が令和となり、持続可能な社会の実現に向けた行動が求められている。本講義では、ものづくりで基本となる、材料・加工・品質保証と一貫した技術要素を習得する。持続可能な社会の実現に対して、従来型のものづくりをどのようにスマートな製造技術として発展させていくのかを議論する。加工技術の高度化から、さらには品質保証や生産性向上を担う技術者の思考と行動力熟成を狙う。
デジタルエンジニアリング特論 〜令和時代の生産技術論〜
生産効率の最大化を目的として、アナログプロセスをデジタルプロセスに変革する、DX(デジタルトランスフォーメーション)の活用が求められている。AI(Artificial intelligence)やIoT(Internet of things)をどのように組合せ、デジタル化時代の戦略や行動をどのように進めればよいのか。また、「人とデジタルの関わり」をどのように深めていけば全体最適が実現するのか。本講座では、生産技術のデジタル化推進に向けて、基礎的な計測技術から先進の国内企業の実例までを講義する。デジタルが一般化した後のものづくりに向けて、デジタル思考と行動力の醸成を狙う。
実践技術経営特論MOT
本講座では@産業構造の激変、海外進出などの動向を分析し、A企業ビジョン、経営戦略、企業倫理、企業統治を受けて、B顧客志向で事業企画、製品企画、技術経営、収益計画、マーケティングを行うノウハウを、実務家講師との討議の中から体得する。意思決定、技術評価、事業戦略策定スキルの習得が重要。
医薬製剤産業特論
医薬品企業は規制動向のキャッチとその遵守と同時に、論理観を持って企業活動を遂行している。 医薬品は、R&D、プロセスおよび製剤開発、生産活動を経て市場に出荷されるが、これは、化学、薬学、生物学、製造機器・設備などの基礎知識をベースとし、各企業なりの工夫やトライ&エラーにより、初めての患者様に信頼して使用して頂ける医薬品を提供できている。学術的見地だけではなく、事業形態の異なる各企業の取り組みの生の声を聴講、ディスカッションすることで、「品質文化」を身に付けたリーダーシップのある人材の育成に役立つことを本講義の目的とする。
プラスチック産業特論
この講義では、汎用樹脂からエンプラに至るまで、多様な素材の特性について理解を深めるとともに、新製品・新技術開発の着眼点、最先端成形加工技術、プラスチックを取り巻く環境の変化と今後の展望について学ぶ。SDGsへの関心が高まりを見せる中、素材に秘められた無限の可能性を引き出す技術開発と、持続可能なものづくりの責任が問われている。全15回の講義を通じて、選ばれる素材であり続けるための要件を考察していく。
アルミ加工産業特論
富山県の主要産業であるアルミ加工産業全体の発展や要素技術を習得しながら、現在及び将来のアルミ加工産業の動向(特にアルミの幅広い分野への適用やリサイクル材への挑戦など)を踏まえたアルミ製品開発の取り組みを理解することで受講生の今後の活動や成長に繋がることを期待する。
北陸から世界への挑戦者たちT 〜電気・メカトロニクス産業編〜
カーボンニュートラル時代を迎え、AI/IoT化や自動車を中心とした電動化が進んでいく中では、電気・メカトロニクス技術の重要性が非常に高まっており、モノづくりにおいては電気・機械(ハード)と情報技術(ソフト)をうまく組み合わせ進化させることが企業競争力の源泉になってきている。本講義では、北陸に拠点を置く電気・メカトロニクスのメーカーより、グローバルな競争を勝ち抜くためにどのような問題・課題を解決しビジネスに繋げてきたか、またエンジニアとしての想いや大事にすべきことを語って頂く。講義を通じて、改めてモノづくりの面白さを知るとともに、スーパーエンジニアとして成長するために必要な情報を得る貴重な機械にして欲しい。
北陸から世界への挑戦者たちU 〜機械材料システム産業編〜
本講義は、北陸に拠点を置く機械・材料・システムのメーカーにおける、製品・技術の開発、グローバルで戦える画期的な生産システム、日本のモノづくりを支える機械要素などについて、実際にプロジェクトを推進したリーダの方々より講義をして頂く。エンジニアとして技術のスキルアップの経験談や、リーダとしてプロジェクトを推進する際の技術的ハードルやトラブルを克服した経験などについても語って頂き、皆さんがスーパーエンジニアとして成長するためのヒントを得る講義としたい。
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