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事業
ものづくり教育プログラム
工学部では、3年生までの専門教育で工学基礎を勉強し、4年の卒業研究で応用力を学びます。 勉強した内容を確かめるために2年から3年生にかけて学生実験に取り組みますが、方法通りにやれば皆同じ結果が得られ、受動的な教育が3年生まで続きます。 これまでの工学教育に、自ら学ぶことにより創造性を育成するようなものづくり教育プログラムを追加することが必要との考えに基づいて、以下に示す六つのものづくり事業を行ってきました。 これらを段階的に履修することにより、ものづくり基礎力と応用力を身に付けさせることができると考えています。
- 創造工学特別実習
異なる学科や学年(1年生、2年生、3年生)の学生がチームを組んでものづくりに取り組む、学科・学年横断型の実習です。
- 3大学協働ものづくりプロジェクト
富山大学、新潟大学および長崎大学の各工学部の4年生が集まって混成チームを作り、卒業研究レベルのものづくりを行います。 - 学生ものづくり・アイディア展
「創造工学特別実習」や学科のものづくり教育科目で製作した作品を持ち寄って、発表する場です。
「学生ものづくりアイディア展in富山」で発表する他、「学生ものづくりアイディア展in長崎あるいは新潟」にも発表します。 - 企業技術者によるものづくり実践講義
県内企業のものづくり技術者を講師に招いて、企業における製品開発の経験に基づいた実践講義・実習を行います。 - リメディアル・遠隔教育学習
講義収録システムを使用する自主学習支援システム、入門教科書の出版、JGN2ネットワークを利用する遠隔教育学習に取り組んでいます。 - 製品開発体験実習
以上の1、3から5の体験型ものづくり教育は、ものづくりに興味を持たせて工学を学ぶ動機づけや、協働してものづくりを実施する重要性を認識させる点では 成功しましたが、本物を作れるものづくり基礎力やものづくり実践力を養うための工学教育としては不十分な点がありました。 平成19年度文部科学省「ものづくり技術者育成支援事業」に、富山大学工学部が申請した「製品開発体験実習による実践的ものづくり技術者育成」が採択されました。 詳細については、実践的ものづくり技術者育成のHPご覧ください。 1年生から3年生に対する体験型ものづくり教育に「製品開発セミナー」と「製品開発体験実習」を加えることにより、 本物を作れるものづくり技術者の育成を目指しています。
これらの事業は、平成15年度文部科学省事業「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に富山大学、新潟大学および長崎大学の3工学部が共同申請した「ものづくりを支える工学力教育の拠点形成」を発展させたものです。
特色GPとは http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp/001.htm
特色GP http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp/002.htm
3大学工学部による特色GPの取組内容 http://ecet.eng.niigata-u.ac.jp/