アクセシビリティ・コミュニケーション支援室

アクセシビリティリーダー育成プログラム

アクセシビリティリーダーについて

富大生のみなさん!
「アクセシビリティリーダー」を目指しませんか?

富山大学では、「人にやさしい社会」をリードする人材「アクセシビリティリーダー(AL)」の育成プロジェクトを推進しています。アクセシビリティリーダー育成プログラム(ALP)は、企業や地域や他大学と連携して進める、先進的な人材育成プロジェクトです。
富大生は誰でも参加でき、意欲に応じたステップアップ、在学中のAL資格取得および資格取得後の実践研修が可能な教育プログラムです。
富大生のみなさん、アクセシビリティリーダーを目指してみませんか?

アクセシビリティリーダー育成プログラムパンフレット[PDF:1MB]

「アクセシビリティ」と「人にやさしい社会」

アクセシビリティという言葉をご存知ですか? 「利用しやすさ」や「参加しやすさ」を意味する言葉で、近年、障害の有無や身体特性、年齢や言語・文化などの違いに関係なく、多様な誰もが「利用しやすいか?」「参加しやすいか?」「使いやすいか?」といった文脈で良く議論されている概念です。社会の多様化が進む中、提供される「情報」や「サービス」、「製品」や「環境」等が、どれだけ多くの人にとって「アクセシブル」=「利用しやすく使いやすい」ものであるかは、重要な視点として注目を集めています。アクセシビリティは、多様な誰にとってもすごしやすく利便性の高い社会、いわゆる「人にやさしい社会」を築く上で、指標となる大事な概念です。

時代のニーズとアクセシビリティ

現代社会では、次のような課題が顕在化しています。

  • 少子高齢化が進み、支える側と支えられる側といった二極構造の限界が見えている。
  • 高齢者や障害者の自立支援、生活の質の向上が社会的課題となっている。
  • 諸現象の国際化、地球規模化が加速し、グローバルな視点が必要とされている。
  • 高度情報化社会におけるデジタル格差が、利便性享受、社会参加の格差を生んでいる。

現代社会においては、従来注目されてこなかった、障害の有無や身体特性、年齢や言語・文化の違いに依存する多様な個のニーズの比重が大きくなっているといえます。近年の急速な少子高齢化やグローバリゼーション、高度情報化の波は「個々の多様性をつつみこむ社会」の創生を求めています。
このような社会背景においては、教育、情報、研究、製造、医療、保険福祉、政治、法制度等、あらゆる分野で、障害の有無や年齢や文化背景といった多様性を理解し、多様なユーザーを想定した質の高い「アクセシビリティ」を達成することが必要とされています。

求められる人材:アクセシビリティリーダー

誰もが利用できる「アクセシビリティ」の達成には、多様なニーズの特性をよく理解し、学部で学ぶことのできる専門的な素養に加えて、分野(理系、文系、etc.・・・)を限定しない柔軟な知識と発想が求められます。多様な人々の社会参加を円滑にし、その可能性を活かす「アクセシビリティ」を推進できる人材「アクセシビリティリーダー」の育成が様々な分野で求められています。

アクセシビリティリーダー像
  • 「見る」「聞く」「移動する」「操作する」「学ぶ」「伝える」「参加する」等々に関する多様性を良く理解し、これらを支援する方法に精通している人材
  • 専門教育(人文、教育、経済、理、医、薬、工、芸術文化)で培われた素養にプラスして、分野を問わないアクセシビリティセンスを兼ね備えた柔軟な発想力のある人材
  • 利便性を追求するユーザビリティと利用可能性を追求するアクセシビリティを、バランスよく相補的・相乗的に融合できる人材

どのように学ぶか?

アクセシビリティリーダー育成プログラムでは、アクセシビリティに関連する「基礎概念」「ニーズの多様性」「情報・環境・制度に係る支援の方法」を体系的に学び、アクセシビリティリーダーとしての素養を【意識】【知識】【経験】【技術・創造】の4つのステップで段階的に身につけることができます。AL資格取得までの教育プログラムは、オンライン講座および、複数の講義と実習と認定試験で構成されています。AL資格取得後も研修合宿(ALキャンプ)や学内や地域で活躍するインターンシップ制度(ALインターンシップ)が展開されていて、在学中を通して実力と実績を重ねることが可能です。

卒業後は?

卒業後は、アクセシブルなサービスをプロデュースする企画開発担当者、就労環境や行政サービスのアクセシビリティを推進する環境コーディネーター、ユニバーサルデザインのアイデアを積極的に盛り込む製品開発者など、様々な専門性とアクセシビリティを相補的に融合し、アクセシビリティを総括的にコーディネートできる人材としての活躍が期待されます。

他大学でのAL資格取得者の主な進路

小中高教員、地方公務員、大学職員、IT関連企業、製造業、百貨店、販売代理店、保険関連企業、海外青年協力隊、大学院進学 ・・・


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