平成19年度報告

高性能風力発電装置

 3大学協働ものづくりチームを結成し、共同作業を実施しながら卒論テーマとして、地球温暖化抑制やエネルギー問題に貢献できる高性能ダリウス型風力発電装置を製作して、性能評価を実施した。

風力発電装置写真 風力発電装置解説図

担当は以下の通りである。

  • 高性能風車形状に関する研究(富山大学工学部 川口清司)
    PIVを用いた風車周りの流れ解析により 、エネルギー変換効率を向上できる風車形状(ガイドの設置)を研究する。
  • 高効率電力変換に関する研究(富山大学工学部 作井正昭、飴井賢治)
    力率の向上により、エネルギー変換効率を向上できる電力取り出し方法を研究する。
  • 高性能電気ブレーキに関する研究(新潟大学工学部 菅原 晃)
    NTCサーミスタを用いて3相同期発電機 を短路させることにより、機械式ブレーキ等と比較して穏やかな運転停止を行う。

風力発電装置の主な仕様は、以下の通りである。

風車の直径1.65m
風車翼の長さ2m
風車翼の枚数4枚
風車の高さ6.7m(風車の中心まで)
目的発電量500W(風速8m/s)
カットイン風速1.5m/s
カットアウト風速15m/s

微細加工プロジェクト(加工精度・測定精度への挑戦)

 微細加工プロジェクトは、微細凹凸を表面に付与による表面の機能化の要求にこたえるべく、結成されたプロジェクトである。 技術の深化が進み、微細加工、微細形状計測等の技術がそれぞれに進歩しているが、これらは本来、唇歯輔車の関係にあるべきである。 さらに、表面機能と微細形状の関係の相関把握も、表面機能設計の観点から不可欠であり、加工されて機能が満足すればよいという状態は好ましくない。 以上の背景に基づき本プロジェクトでは、微細加工と微細計測の専門家による協働研究により、その発展速度を加速させ、技術開発に寄与することを目的として研究をしている。

 昨年度に引き続き,微細矩形溝形状加工(長崎大学 矢澤孝哲准教授)、微細溝形状加工(新潟大学工学部 田邊裕治教授、宮島敏郎助教)、微細V溝形状計測(富山大学工学部 田代発造准教授、富山県立大学 野村 俊教授、神谷和秀准教授)の分担により、研究開発を進めている。

  • 微細矩形溝加工では,加工硬化,バリの抑制,表面性状向上を目的とした最適加工技術を探求している。
  • 微細V溝形状計測では,昨年の格子投影方よりもさらに高精度に測定する技術として,光線追跡法による測定法について,シミュレーションおよび装置開発を行ってきている。

専門分野:精密量産加工
微細V溝加工 微細矩形溝加工
微細V溝加工 微細矩形溝加工

専門分野:光応用計測
光応用計測

専門分野:光計測加工への応用
微細矩形溝形状計測
微細矩形溝形状計測

高性能風力発電装置・微細加工プロジェクトの詳細については、パンフレット(PDF)をご覧ください。

PDF 第5回「ものづくり・アイディアコンテストin 富山」パンフレット (PDF 5.02MB)

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