日 時 | 2020年12月10日 15:00~17:30 |
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会 場 | 井波コミュニティプラザ アスモ 2階会議室 |
講 師 |
空き家の利活用について 地域包括ケアシステムについて |
南砺市で「Bed and Craft」の次に「Bed and ○○」が考えられるかアイディアを出し合い討論し発表した。
南砺市では訪問看護などを充実させて自宅で看護を受けられる体制を整えている。「幸せに生きる」価値を共通認識する地域共生社会の構築が重要である。「地域づくり・支え合いの福祉」意見交換会を実施し「地域包括ケア課」「南砺で暮らしません課」「福祉課」「市社協」が合同で、南砺市内31自治振興会に出向き、小規模多機能自治や地域包括ケアに関する説明や意見交換を進めてきた。
南砺市では、2017年度から生活支援・介護予防サービスの提供体制の構築を支援し、南砺市社会福祉協議会に2層の生活支援コーディネーターと協議体の設置を委託している。
○ 圏域内にある生活支援・介護予防サービスの洗い出し
○ 利用者・家族や支援者に必要なサービスのマッチング
○ 圏域内に無く必要なサービスの洗い出しと創設
全国的にも空き家の情報は人口減少に伴い増加しているが、今後も増加は加速度的に増えてゆく。古民家が流動化しない(空き家として残ってしまう)理由として「仏壇が残っている」「荷物が残っている」「お盆や正月に子供が帰ってくる」「世間体」というのが現状である。
南砺市の古民家は、メンテナンスされているものが多く、状態の良い空き家が多い。3世代・4世代の同居世帯が多いため建物が大きく、利用できる余剰空間が多いのが特徴である。
まちを一つの宿と見立て宿泊施設と地域の日常をネットワークさせ、まちぐるみで宿泊客をもてなすことで、地域価値を向上していく事業を「まちやど」と総称としている。従来の旅館やホテルは、レストランや浴場などが1つの建物に収まっているが、まちの飲食店や銭湯などをつなぐことで既存の「空間資源」「地域資源」「人的資源」「歴史的資源」を活用し、日常のツーリズムとして提供している。
工業化が進み、大量消費が当たり前になった時代だからこそ、旅の体験は、かけがえのないものになってくる。3Dプリンターなどの登場で「彫刻師」は、今後10年で消える職業とも言われている。木彫刻が売れない時代に「売りに行く」から「会いに来る」へ発想を転換し、職人に弟子入りできるワークショップを進め、井波を訪れたくなる仕組みづくりをしている。
昔から続く街の資源(職人文化)と宿泊施設を町全体でつなぐことで、職人のファンを作るプラットフォームになる事を目指してゆきたい。