第1期 なんと未来創造塾

なんと未来創造塾 事業レポート 5

南砺市富山大学


地域の交流拠点として・小規模多機能自治について

日 時 2020年12月24日 15:00~17:30
会 場 トレボー株式会社
講 師

地域の交流拠点として
トレボー株式会社 代表取締役社長 中山 安治 氏

小規模多機能自治について
南砺市地域づくり協議会連合会 会長 松本 久介 氏

地域の交流拠点として / トレボー株式会社 代表取締役社長 中山 安治 氏

情熱は伝播する

 高岡市で酒販店を50年近く経営していたが、65歳を過ぎてお酒を通して社会に恩返しをしたいという思いで、ワイナリーを作りたいと考えるようになった。最初は3名でスタートしたが、夢を強く持ちいろんな人に情熱を伝え、賛同を得ることができた。

 気象情報などを1年ほど収集し適切な栽培ができるように全国で7社ほどの連携で取り組みを現在進めている。ブドウの栽培にICTを取り入れて最終的にはドローンで畑を巡回し成長や病気の判断などをすることができるように進めている。人が何日もかかる作業を2時間ほどで完結し、位置情報を自動走行のローバーと連携し消毒などの作業することで省力化を目指している。

 ワイナリーだけでは話題性が少ないが「稲穂」「ブドウ」「柿木」が黄金色になることから「コートドール(黄金の丘陵地)構想」を展開するのが夢。ワイナリーを作るために地元の方々にお世話になった。「過疎化」「高齢者」「耕作放棄地」「後継者問題」4つのKが問題となっている中で、地域の一体を果樹園の郷にして雇用や観光の発展をさせたい。

 ワインを作るときはスタッフ全員で仕込みをする。農場で作業するときも全員で作業をする。一人がいくつも作業をすることで無駄のない組織作りを目指している。美しいワインが作れるワイナリーを作ることが最終目標だが、遠い目標を目指しながら1年ごとに細かく目標を作り実施している。





小規模多機能自治について / 南砺市地域づくり協議会連合会 会長 松本 久介 氏

 島根県雲南市で小規模多機能自治を見て「これだと思った」。全国的にも大規模な市町村合併をしたところで、市役所が遠くなったり山を越えた地域に生活集落が点在する地域に、小規模多機能自治は適していると感じている。南砺市は合併当時6万人いた人口が2040年では3万5千人を割り込む事が推定されている。人口が減ると税収が減り、市役所の職員も削減が進むことで、いままで役所が何かしてくれる世の中から脱却しなければいけない時代になる。

 行政がやるべきことと、地域住民が地域を守ることを、ある程度分けて考えることが必要になる。地域を現在の自治振興会単位(旧小学校単位)にし、地域の課題解決に結びつく活動を行い多機能にすることで、イベント中心の活動を住民に向けたサービスの経営に移行する。

 これまでは、数々の諸団体が個々に活動している状態で役員のなり手が見つからないことが問題になっていた。組織を見直し、生涯学習の拠点としている公民館を交流センターに変え、地域づくりの拠点として収益事業などの展開を目指している。



後援
・日本政策金融公庫 高岡支店
協力機関
・南砺市商工会
・公益社団法人 となみ青年会議所
・南砺市地域づくり協議会連合会
・公益財団法人 南砺幸せ未来基金
事務局
・南砺市 市民協働部 南砺で暮らしません課
・富山大学 地域連携推進機構 地域連携戦略室
・一般社団法人なんと未来支援センター(運営支援)


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